社会 Archive

  •   東京都に住む田中健介さん(23)は、「ヒラオ・コジョー・ザ・グループサウンズ」のギタリストとして活動するかたわら、3月11日の東日本大震災の直後から被災地でのボランティア活動を続けている。「被災地で感じた想いを、音楽を通して東京の人に伝えていきたい」と語る田中さん。音楽家として、一人の若者として、彼はこの大震災をどうとらえたのか。そして音楽は、復興の力となるのだろうか。

    若者ミュージシャンが見た3.11

    東京都に住む田中健介さん(23)は、「ヒラオ・コジョー・ザ・グループサウンズ」のギタリストとして活動するかたわら、3月11日の東日本大震災の直後から被災地でのボランティア活動を続けている。「被災地で感じた想いを、音楽を通して東京の人に伝えていきたい」と語る田中さん。音楽家として、一人の若者として、彼はこの大震災をどうとらえたのか。そして音楽は、復興の力となるのだろうか。

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  • 世界で初めて遺品整理サービスを開拓した吉田太一さん(46)。故人の住まいに残された遺品は、その人が「生きてきた証」だ。親族だけでは対処しきれない、膨大な遺品の整理を通して、「死」の区切りをつける。

    「自立」して生きる ~遺品整理の現場から〜

    世界で初めて遺品整理サービスを開拓した吉田太一さん(46)。故人の住まいに残された遺品は、その人が「生きてきた証」だ。親族だけでは対処しきれない、膨大な遺品の整理を通して、「死」の区切りをつける。

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  • 卒業式や入学式で、国歌斉唱時に教職員に起立させる校長の職務命令をめぐる裁判が続いている。2011年7月までに、最高裁判所が10回にわたり、職務命令を合憲とする判決を出した。そんな中でも、君が代斉唱時に着席して処分された元教師たちが、訴訟を続けている。

    今なお続く「君が代」起立訴訟/元教師たちの思いは

    卒業式や入学式で、国歌斉唱時に教職員に起立させる校長の職務命令をめぐる裁判が続いている。2011年7月までに、最高裁判所が10回にわたり、職務命令を合憲とする判決を出した。そんな中でも、君が代斉唱時に着席して処分された元教師たちが、訴訟を続けている。

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  • 首都圏の駅でホームドア設置が進んでいる。電車が止まったときにだけ開き、乗客の転落事故を防止する。JR東日本は2011年7月、高田馬場駅を含む9駅で、2014年3月までにホームドアを設置すると発表した。高田馬場駅は周辺に日本点字図書館、日本盲人福祉センターなどの施設が集中しており、視覚障害者の団体から、ホームドア設置を求める声がJR東日本へ寄せられていた。

    JR高田馬場駅にホームドア設置へ
    背景に視覚障害者の願い

    首都圏の駅でホームドア設置が進んでいる。電車が止まったときにだけ開き、乗客の転落事故を防止する。JR東日本は2011年7月、高田馬場駅を含む9駅で、2014年3月までにホームドアを設置すると発表した。高田馬場駅は周辺に日本点字図書館、日本盲人福祉センターなどの施設が集中しており、視覚障害者の団体から、ホームドア設置を求める声がJR東日本へ寄せられていた。

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  •   天井が高く開放感のある空間、わらと土でできた壁や木製のテーブルがあたたかみを感じさせる。ここは東京・国分寺市にある「カフェスロー」。代表を務める吉岡淳さん(64)は、人間と自然とのつながりを取り戻...

    カフェで自然とのつながりを実感して

      天井が高く開放感のある空間、わらと土でできた壁や木製のテーブルがあたたかみを感じさせる。ここは東京・国分寺市にある「カフェスロー」。代表を務める吉岡淳さん(64)は、人間と自然とのつながりを取り戻...

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  •   ウェブ上のニュースサイト「ニコニコニュース」の記者として、東日本大震災の被災地を取材した丸山紀一朗さん(24)は、ジャーナリズムを勉強する早稲田大学の現役大学院生だ。「マスコミがやらないこと、でき...

    被災地取材、「マスコミが伝えないことを」

      ウェブ上のニュースサイト「ニコニコニュース」の記者として、東日本大震災の被災地を取材した丸山紀一朗さん(24)は、ジャーナリズムを勉強する早稲田大学の現役大学院生だ。「マスコミがやらないこと、でき...

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  • コンビニエンスストアでも、自動販売機でも手軽に購入できるペットボトル。そんな、どこにでもあるペットボトルの素材を使って『放射線』を測定できる技術を開発した人がいます。独立行政法人放射線医学総合研究所の中村秀仁先生(*)で...

    明日を描く今日

    コンビニエンスストアでも、自動販売機でも手軽に購入できるペットボトル。そんな、どこにでもあるペットボトルの素材を使って『放射線』を測定できる技術を開発した人がいます。独立行政法人放射線医学総合研究所の中村秀仁先生(*)で...

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  • 僕らは他の命を食べて生きている。でも僕らが食べるその命が、どのように育てられ、どのように断たれたのか、僕らは知らない。そのぐらい知っておきたいと思った僕は、食肉の現場を歩き始めた。

    ある雑食動物の思案 
    ~食肉と命を追って~

    僕らは他の命を食べて生きている。でも僕らが食べるその命が、どのように育てられ、どのように断たれたのか、僕らは知らない。そのぐらい知っておきたいと思った僕は、食肉の現場を歩き始めた。

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  • 「僕の作った銅人形が、夜中にひとりでに動き出す姿を想像するとワクワクするじゃない」。東京都立川市に住む赤川政由さん(60)は、大きな体を揺すりながら話した。25歳で銅版造形作家となって以来、作り続けた300体以上の銅人形が、全国の街角で道行く人をなごませている。

    銅人形で「楽しい街」づくりを

    「僕の作った銅人形が、夜中にひとりでに動き出す姿を想像するとワクワクするじゃない」。東京都立川市に住む赤川政由さん(60)は、大きな体を揺すりながら話した。25歳で銅版造形作家となって以来、作り続けた300体以上の銅人形が、全国の街角で道行く人をなごませている。

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  • 生きている人を「本」として貸し出して、「本」と読者が対話をする「リビングライブラリー」(LL)という取り組みがある。今年の6月4、5日に東京大学先端技術研究センター(東京・渋谷区)で行われたLLで「司書」を務めた平井麻紀さんに、LLの意義を聞いた。

    生きている「本」を貸し出す図書館
    東京大学先端技術研究センター特任研究員・平井麻紀さん(34)

    生きている人を「本」として貸し出して、「本」と読者が対話をする「リビングライブラリー」(LL)という取り組みがある。今年の6月4、5日に東京大学先端技術研究センター(東京・渋谷区)で行われたLLで「司書」を務めた平井麻紀さんに、LLの意義を聞いた。

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  • 「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる街が東京にある。およそ10軒のミャンマー料理店が集まり、その数は全国一。学生街やアトム誕生の地として知られる、高田馬場のもう一つの顔だ。その中心には、ミャンマー人の心の支えとなっている民間団体がある。

    高田馬場で在日ミャンマー人の「駆け込み寺」

    「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる街が東京にある。およそ10軒のミャンマー料理店が集まり、その数は全国一。学生街やアトム誕生の地として知られる、高田馬場のもう一つの顔だ。その中心には、ミャンマー人の心の支えとなっている民間団体がある。

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  • 宮城県塩竈市。宮城県のほぼ中央に位置する人口5万6千人ほどの港町。2011年3月11日に発生した東日本大地震による被災地の一つだ。マグロの水揚げ高日本一を誇る港町であったが、今は見る影もない。津波の影響により、沿岸部の家屋は200戸以上が浸水の被害に遭い、町の機能は完全にマヒしている。そんな中、地元青年団体を中心とした活動が疲弊した町に元気を与えている。

    震災から立ち上がる青年たち~被災者を支援する被災者~

    宮城県塩竈市。宮城県のほぼ中央に位置する人口5万6千人ほどの港町。2011年3月11日に発生した東日本大地震による被災地の一つだ。マグロの水揚げ高日本一を誇る港町であったが、今は見る影もない。津波の影響により、沿岸部の家屋は200戸以上が浸水の被害に遭い、町の機能は完全にマヒしている。そんな中、地元青年団体を中心とした活動が疲弊した町に元気を与えている。

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  • 朝日新聞社が新しい試みに挑戦している。ウエブサイト「WEBRONZA」だ。著名なブロガーやジャーナリストたちが書いたニュース解説やオピニオンに加えて、ネット上の注目すべきオピニオン(意見、議論)をニュースごとにまとめる、いわばウェブ上での「オピニオン・解説まとめサイト」である。紙のメディアからウェブメディアへの転換が言われる中、WEBRONZAはどのように機能していくのだろうか。編集長を勤める一色清さんに聞いた。

    ウェブメディアをリードしたい
    一色清・WEBRONZA編集長、朝日新聞編集委員

    朝日新聞社が新しい試みに挑戦している。ウエブサイト「WEBRONZA」だ。著名なブロガーやジャーナリストたちが書いたニュース解説やオピニオンに加えて、ネット上の注目すべきオピニオン(意見、議論)をニュースごとにまとめる、いわばウェブ上での「オピニオン・解説まとめサイト」である。紙のメディアからウェブメディアへの転換が言われる中、WEBRONZAはどのように機能していくのだろうか。編集長を勤める一色清さんに聞いた。

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  • 数年前から徐々に、友人の出産の話を聞くようになった。その度に、私自身もいつか子どもを育てることになるのだろうとは思う。しかし、実際に彼ら彼女らはどういう毎日を過ごしているのか。子育て生活では何に喜びを感じ、何が辛いのか。22歳で2児の母であり、4年間子育てを経験してきた、友人の伊東えりかさんにあらためて聞いた。

    同世代、22歳・2児の母に聞く「子育て生活」 伊東えりか(主婦、22歳)

    数年前から徐々に、友人の出産の話を聞くようになった。その度に、私自身もいつか子どもを育てることになるのだろうとは思う。しかし、実際に彼ら彼女らはどういう毎日を過ごしているのか。子育て生活では何に喜びを感じ、何が辛いのか。22歳で2児の母であり、4年間子育てを経験してきた、友人の伊東えりかさんにあらためて聞いた。

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  • 関井うららさんは東北の4年制大学を卒業後、東京に出てきて音楽専門学校に進んだ。自ら学ぶ一方、東京都内の中学・高等学校をまわって吹奏楽指導に力を入れている。彼女の吹奏楽指導に対する情熱の源は何か。

    「ありがとう」が聞きたくて 音楽専門学校生 関井うららさん

    関井うららさんは東北の4年制大学を卒業後、東京に出てきて音楽専門学校に進んだ。自ら学ぶ一方、東京都内の中学・高等学校をまわって吹奏楽指導に力を入れている。彼女の吹奏楽指導に対する情熱の源は何か。

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  •  日本は世界で類を見ない未曾有の高齢社会に突入しようとしている。そんな中、日本のお家芸「ロボット技術」が福祉用具の分野に参入してきている。【トップ写真提供:理化学研究所RTC】

    科学技術は介護を助けない!?

    日本は世界で類を見ない未曾有の高齢社会に突入しようとしている。そんな中、日本のお家芸「ロボット技術」が福祉用具の分野に参入してきている。【トップ写真提供:理化学研究所RTC】

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  • 身近な存在であるはずの地方行政や地方議会。地方主権が叫ばれ、その重要性は強調されるが、果たして、私たちはどこまで、地域の政策に関心を寄せているだろうか。地域住民の関心が低く、マスメディアの報道もほとんどない中で何が起こってるのかー。渋谷区の不透明な土地取引に関する取材を通して、民主的な手続きなく進められるないの政策決定の在り方を問う。

    渋谷区で不透明な土地買収
    区民の要望はあったのか?

    身近な存在であるはずの地方行政や地方議会。地方主権が叫ばれ、その重要性は強調されるが、果たして、私たちはどこまで、地域の政策に関心を寄せているだろうか。地域住民の関心が低く、マスメディアの報道もほとんどない中で何が起こってるのかー。渋谷区の不透明な土地取引に関する取材を通して、民主的な手続きなく進められるないの政策決定の在り方を問う。

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  • 「ただそれだけでいいよ、ただそれだけでいいよ」。7月7日の夜、東京・三軒茶屋の小さな空間に、温かい歌声が流れた。電灯は消され、キャンドルの揺らめく光だけが、あたりをほんのりと照らす。ここ「OHANAカフェ」では、エコとピースをテーマにいくつものイベントが開かれ、お客の心をひきつけている。

    カフェで繋がるエコとピース

    「ただそれだけでいいよ、ただそれだけでいいよ」。7月7日の夜、東京・三軒茶屋の小さな空間に、温かい歌声が流れた。電灯は消され、キャンドルの揺らめく光だけが、あたりをほんのりと照らす。ここ「OHANAカフェ」では、エコとピースをテーマにいくつものイベントが開かれ、お客の心をひきつけている。

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  • 東京を代表する繁華街、銀座。通りをぶらつくと、歩道を埋め、店にあふれる中国人の多さに驚かされる。銀座1丁目と8丁目の路肩には、中国人ツアー客を運ぶ観光バスが毎日ぎっしりと並ぶ。迎え入れる大手百貨店や専門店は、中国人客への対応で必死だ。しかし、彼らは期待通りにたくさんの買い物をしているのだろうか。

    銀座にあふれる中国人観光客、その買い物パワーは本当?

    東京を代表する繁華街、銀座。通りをぶらつくと、歩道を埋め、店にあふれる中国人の多さに驚かされる。銀座1丁目と8丁目の路肩には、中国人ツアー客を運ぶ観光バスが毎日ぎっしりと並ぶ。迎え入れる大手百貨店や専門店は、中国人客への対応で必死だ。しかし、彼らは期待通りにたくさんの買い物をしているのだろうか。

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  • 「男と女の関係はどのように変化してきたのか」をテーマに、マーケティングライターの牛窪恵さんをニューズルームEの講義にお呼びし、履修者全員でインタビューを行った。

    男と女の関係はどのように変化してきたのか―牛窪さんインタビュー

    「男と女の関係はどのように変化してきたのか」をテーマに、マーケティングライターの牛窪恵さんをニューズルームEの講義にお呼びし、履修者全員でインタビューを行った。

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