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  •  今年3月から日本の水際対策が緩和され、留学生の受け入れが再開したが、2020年から続いた規制は留学生に深刻な影響を与えた。中国・天津出身の趙聖埼さん(26)も影響を受けた一人だ。今年3月に早稲田大学大学院を卒業した趙さんは在学中の2年間、一度もキャンパスを訪れることができず、いまだに卒業証書も受け取れていない。感染拡大から2年が経過して政策への検証が求められる今、大学院生活と感染症政策への思いを聞いた。
(トップ写真:オンラインインタビューに応じる趙さん)

    「まだ卒業書類も受け取れていない」コロナが阻んだ日本留学 
    一度も入国できずに卒業した趙聖埼(チョウセイキ)さんが語る思い

     今年3月から日本の水際対策が緩和され、留学生の受け入れが再開したが、2020年から続いた規制は留学生に深刻な影響を与えた。中国・天津出身の趙聖埼さん(26)も影響を受けた一人だ。今年3月に早稲田大学大学院を卒業した趙さんは在学中の2年間、一度もキャンパスを訪れることができず、いまだに卒業証書も受け取れていない。感染拡大から2年が経過して政策への検証が求められる今、大学院生活と感染症政策への思いを聞いた。 (トップ写真:オンラインインタビューに応じる趙さん)

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  • コロナ禍での巣ごもり生活をきっかけに、植物を育てるようになった人々のライフスタイルが広がった。農林水産省の統計によると、2020年の観葉植物出荷量は13%増え、自宅を中心とした植物への需要が高まっている。その中で、コロナ禍による植物ブームをきっかけに、起業した一人の男子大学生がいる。合同会社「Chloro」を経営している龐癒(ホウ・ユウ)(26)さんに起業した経緯、植物への思いなどを聞いた。

    コロナ禍を転機に起業した大学生 観葉植物会社を経営する龐癒(ホウ・ユウ)さん(26)

    コロナ禍での巣ごもり生活をきっかけに、植物を育てるようになった人々のライフスタイルが広がった。農林水産省の統計によると、2020年の観葉植物出荷量は13%増え、自宅を中心とした植物への需要が高まっている。その中で、コロナ禍による植物ブームをきっかけに、起業した一人の男子大学生がいる。合同会社「Chloro」を経営している龐癒(ホウ・ユウ)(26)さんに起業した経緯、植物への思いなどを聞いた。

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  • 世界経済フォーラムが2022年に公表した「ジェンダーギャップ指数」によると、日本の順位は146か国中116位だった。日本でも性差別や性暴力が社会問題になってきた。これらを改善するための運動を続けている人がいる。ジェンダーに関する運動に活躍する早稲田大学政治経済学部三年の中間ゆかさんに話を聞いた。(トップ写真:中間ゆかさん=Instagramプロファイル画像より)

    「包括的なキャンパスを目指して」 VOICE UP JAPAN早稲田支部共同代表の中間ゆかさん(なかま・ゆか)さん(21)

    世界経済フォーラムが2022年に公表した「ジェンダーギャップ指数」によると、日本の順位は146か国中116位だった。日本でも性差別や性暴力が社会問題になってきた。これらを改善するための運動を続けている人がいる。ジェンダーに関する運動に活躍する早稲田大学政治経済学部三年の中間ゆかさんに話を聞いた。(トップ写真:中間ゆかさん=Instagramプロファイル画像より)

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  •  就職が厳しい韓国では日本への就職を目指す学生が年々に増えている。2019年10月末に厚生労働省が発表した外国人雇用状況によると、日本に就職した韓国籍の総数は6万9191人。前年に比べて10.7%増加した。なぜ韓国の若者は日本への就職に目を向けるのか。ソウル・新村(シンチョン)で「日本就職カフェKOREC」を運営し、就活生を指導している春日井萌さん(30)に話を聞いた。

    コロナ禍の中でも日本就職熱の韓国 ソウルの「日本就職カフェ」運営の春日井萌さんに聞く

     就職が厳しい韓国では日本への就職を目指す学生が年々に増えている。2019年10月末に厚生労働省が発表した外国人雇用状況によると、日本に就職した韓国籍の総数は6万9191人。前年に比べて10.7%増加した。なぜ韓国の若者は日本への就職に目を向けるのか。ソウル・新村(シンチョン)で「日本就職カフェKOREC」を運営し、就活生を指導している春日井萌さん(30)に話を聞いた。

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  • JR山手線と西武新宿線、地下鉄東西線の三つの路線が乗り入れる高田馬場駅。その駅前には島型のロータリー広場と呼ばれる場所がある。近隣には早稲田大学や東京富士大学、多くの専門学校や予備校などがひしめきあう「学生の街」として知られ、高田馬場を象徴する場所だ。そのロータリー広場は、コロナ禍以前からおのおのが持ち寄った酒類の空き缶や瓶、タバコの吸い殻などのゴミの散乱が問題になっていた。早稲田大学教育学部4年の新井国憲さん(23)は、ロータリー広場をきれいにするサークルを立ち上げた。自治体や企業・地域と連携して、ゴミを「捨てさせない」環境を作りたいという新井さん。ただ、ロータリー広場の閉鎖には違和感を覚え、ロータリー広場を「きれいな高田馬場」の象徴とすることを目指している。

    高田馬場駅前ロータリーをきれいに 封鎖やメディアの取り上げ方には疑問 環境・まちづくりサークルの新井国憲さん

    JR山手線と西武新宿線、地下鉄東西線の三つの路線が乗り入れる高田馬場駅。その駅前には島型のロータリー広場と呼ばれる場所がある。近隣には早稲田大学や東京富士大学、多くの専門学校や予備校などがひしめきあう「学生の街」として知られ、高田馬場を象徴する場所だ。そのロータリー広場は、コロナ禍以前からおのおのが持ち寄った酒類の空き缶や瓶、タバコの吸い殻などのゴミの散乱が問題になっていた。早稲田大学教育学部4年の新井国憲さん(23)は、ロータリー広場をきれいにするサークルを立ち上げた。自治体や企業・地域と連携して、ゴミを「捨てさせない」環境を作りたいという新井さん。ただ、ロータリー広場の閉鎖には違和感を覚え、ロータリー広場を「きれいな高田馬場」の象徴とすることを目指している。

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  • 2020年の新型コロナウイルス流行に伴い、飲食店からのテイクアウトや路上飲みが増加し、繁華街を中心に改めてゴミのポイ捨てが問題となっている。街の清掃活動を続けるグリーンバード新宿チームでは、東京都新宿区内の早稲田・西早稲田・神楽坂を中心に、清掃の他にもイベント活動を行っている。母体となるNPO団体のグリーンバードは2003年に原宿で始まり、現在、国内外で多くのチームが活動中だ。2014年に発足した新宿チームで、現在リーダーを務めている伊藤陽平さん(33)に話を聞いた。

(トップ写真:グリーンバード新宿チームのリーダー・伊藤陽平さん)

    「ゴミを拾う体験を通して街づくりの意識を」 街のゴミ拾い活動を続ける伊藤陽平さんに聞く

    2020年の新型コロナウイルス流行に伴い、飲食店からのテイクアウトや路上飲みが増加し、繁華街を中心に改めてゴミのポイ捨てが問題となっている。街の清掃活動を続けるグリーンバード新宿チームでは、東京都新宿区内の早稲田・西早稲田・神楽坂を中心に、清掃の他にもイベント活動を行っている。母体となるNPO団体のグリーンバードは2003年に原宿で始まり、現在、国内外で多くのチームが活動中だ。2014年に発足した新宿チームで、現在リーダーを務めている伊藤陽平さん(33)に話を聞いた。 (トップ写真:グリーンバード新宿チームのリーダー・伊藤陽平さん)

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  •  宮城県栗原市に「くりこま高原自然学校」という自然体験を通して教育をする学校がある。昨今、家のなかで過ごし外に出られない引きこもりの中学生や高校生が多いなか、親もとを離れて自然の中で暮らし、仲間やスタッフと協力してさまざまなことを学んでいく。「冒険教育」というコンセプトで、人間を大きく成長させる独自の教育を行い、コロナ禍の中でも創意工夫しながら活動を続けている。同学校スタッフの塚原俊也さん(41)に話を聞いた。

(トップの写真:くりこま高原自然学校廃材校舎前、「中国子どもスノーキャンプ」の集合写真=2019年2月14日、くりこま自然学校提供)

    自ら考え、行動できる人物形成を目指す 「くりこま高原自然学校」現地スタッフが語る冒険教育

     宮城県栗原市に「くりこま高原自然学校」という自然体験を通して教育をする学校がある。昨今、家のなかで過ごし外に出られない引きこもりの中学生や高校生が多いなか、親もとを離れて自然の中で暮らし、仲間やスタッフと協力してさまざまなことを学んでいく。「冒険教育」というコンセプトで、人間を大きく成長させる独自の教育を行い、コロナ禍の中でも創意工夫しながら活動を続けている。同学校スタッフの塚原俊也さん(41)に話を聞いた。 (トップの写真:くりこま高原自然学校廃材校舎前、「中国子どもスノーキャンプ」の集合写真=2019年2月14日、くりこま自然学校提供)

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  •  貧困、医療崩壊、東京オリンピック2020延期……新型コロナ肺炎によって発生した問題は数多くあるが、影響は出産の現場にも出ている。体調の悪い妊婦と夫が保健所でPCR検査を断られたケースがあった。「なぜ妊婦はPCR検査が受けられないの?」と東京都助産師会の有志が集まり、妊婦とその家族に対する新型コロナへの対応の改善を国に要望し、PCR検査希望をする妊婦に全額補助をする予算を勝ち取ることができた。今回、有志の一人である東京都助産師会地区分理事で助産師の清水幹子さん(44)に、出産の現場や活動の経緯を聞いた。

(トップ写真:清水幹子さん=SNSプロフィール画像より)

    「妊婦はPCR検査が受けられないの」助産師・清水幹子さんの疑問から全額補助に

     貧困、医療崩壊、東京オリンピック2020延期……新型コロナ肺炎によって発生した問題は数多くあるが、影響は出産の現場にも出ている。体調の悪い妊婦と夫が保健所でPCR検査を断られたケースがあった。「なぜ妊婦はPCR検査が受けられないの?」と東京都助産師会の有志が集まり、妊婦とその家族に対する新型コロナへの対応の改善を国に要望し、PCR検査希望をする妊婦に全額補助をする予算を勝ち取ることができた。今回、有志の一人である東京都助産師会地区分理事で助産師の清水幹子さん(44)に、出産の現場や活動の経緯を聞いた。 (トップ写真:清水幹子さん=SNSプロフィール画像より)

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  •  今年、有名人による自死が相次いで報じられた。5月に人気リアリティー番組の出演者で女子プロレスラーの木村花さんが、7月には人気俳優の三浦春馬さんが自死した。ネット上では、遺族を傷つけかねないような書き込みもある。こうした状況に、自死遺族NPO法人セレニティ代表の田口まゆさん(46)は懸念を投げかける。「遺族に追い打ちをかけるようなことはやめ、今はそっとしておくべき」。田口さん自身も父親を自死で亡くし、自死遺族ということで差別を受けた経験を持つ。今回、世間ではあまり認知されていない自死遺族への差別や、田口さんのこれまでの取り組みについて話を聞いた。

(トップ写真:田口まゆさん=自宅で、田口さん提供)

    死に方によって差別されない社会を求めて 自死遺族NPOの田口まゆさんに聞く

     今年、有名人による自死が相次いで報じられた。5月に人気リアリティー番組の出演者で女子プロレスラーの木村花さんが、7月には人気俳優の三浦春馬さんが自死した。ネット上では、遺族を傷つけかねないような書き込みもある。こうした状況に、自死遺族NPO法人セレニティ代表の田口まゆさん(46)は懸念を投げかける。「遺族に追い打ちをかけるようなことはやめ、今はそっとしておくべき」。田口さん自身も父親を自死で亡くし、自死遺族ということで差別を受けた経験を持つ。今回、世間ではあまり認知されていない自死遺族への差別や、田口さんのこれまでの取り組みについて話を聞いた。 (トップ写真:田口まゆさん=自宅で、田口さん提供)

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学生コラム Spork! EYE
  • 福島第一原発事故で高濃度の放射能に汚染された福島県飯舘村。5月31日、飯舘村の愛澤卓見さん(39)と佐藤健太さん(29)は、千葉県の放射線医学総合研究所(放医研)で内部被ばく検査を受けたが、詳細な検査記録は渡されなかった...

    内部被ばく検査を受けた飯舘村民 放医研の対応に不満語る

    福島第一原発事故で高濃度の放射能に汚染された福島県飯舘村。5月31日、飯舘村の愛澤卓見さん(39)と佐藤健太さん(29)は、千葉県の放射線医学総合研究所(放医研)で内部被ばく検査を受けたが、詳細な検査記録は渡されなかった…

  • 学校教育の只中にいる教師は忙しく、スキルやノウハウを活かしきれていない。子どもたち一人一人とじっくり向き合う時間はなく、子供達への教育機会が充分とは言い切れないのが現状だ。そんな学校現場や子どもたちにとって救いになる取り...

    寺子屋くらぶでさらなる学習支援事業の広がりを

    学校教育の只中にいる教師は忙しく、スキルやノウハウを活かしきれていない。子どもたち一人一人とじっくり向き合う時間はなく、子供達への教育機会が充分とは言い切れないのが現状だ。そんな学校現場や子どもたちにとって救いになる取り…

  •  日本は世界で類を見ない未曾有の高齢社会に突入しようとしている。そんな中、日本のお家芸「ロボット技術」が福祉用具の分野に参入してきている。【トップ写真提供:理化学研究所RTC】

    科学技術は介護を助けない!?

    日本は世界で類を見ない未曾有の高齢社会に突入しようとしている。そんな中、日本のお家芸「ロボット技術」が福祉用具の分野に参入してきている。【トップ写真提供:理化学研究所RTC】

  • 2005年、自宅で拳銃自殺したジャーナリストのハンター・S・トンプソン。そのアウトローさゆえにアメリカ国民から愛された彼の生涯とはどのようなものだったのか?映画『GONZO』はハンター・S・トンプソンの全貌に迫るドキュメンタリーだ。

    映画『GONZO―ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて―』

    2005年、自宅で拳銃自殺したジャーナリストのハンター・S・トンプソン。そのアウトローさゆえにアメリカ国民から愛された彼の生涯とはどのようなものだったのか?映画『GONZO』はハンター・S・トンプソンの全貌に迫るドキュメンタリーだ。

  • 「坐禅」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?―棒で肩を叩かれる?足がしびれそう?一休さん?
  ここ何年か、坐禅などを体験できる「プチ修行」が静かなブームらしい。なんでも癒しや心の清めが効果としてあるとか。中でも坐禅は体験会を開いているお寺も多く、初心者でも気軽に参加できるとして人気が高い。その実態に迫ってみた。

    やはり修行は修行だった?―坐禅の世界

    「坐禅」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?―棒で肩を叩かれる?足がしびれそう?一休さん?
    ここ何年か、坐禅などを体験できる「プチ修行」が静かなブームらしい。なんでも癒しや心の清めが効果としてあるとか。中でも坐禅は体験会を開いているお寺も多く、初心者でも気軽に参加できるとして人気が高い。その実態に迫ってみた。

  • お正月と聞けば日本人は、初詣やおせち料理と言った楽しい行事とともに、鬱陶しい帰省ラッシュのことも思い出すだろう。しかし、中国の旧正月における帰省ラッシュは、日本の比では無い。毎年、深刻な帰省ラッシュに悩まされている中国では、今年から鉄道チケットを実名で購入する制度を試行することになった。

    旧正月に始まる鉄道チケットの実名購入制度

    お正月と聞けば日本人は、初詣やおせち料理と言った楽しい行事とともに、鬱陶しい帰省ラッシュのことも思い出すだろう。しかし、中国の旧正月における帰省ラッシュは、日本の比では無い。毎年、深刻な帰省ラッシュに悩まされている中国では、今年から鉄道チケットを実名で購入する制度を試行することになった。

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