未分類 Archive

  •   「清く正しく美しく」をモットーに活動を続けるアイドルグループ、制服向上委員会(SKi)は、今年で活動開始から22年目を迎える。「可愛く歌って踊り、社会問題を提起していく」と、グループの会長である橋本美香さん(34)は話す。集団的自衛権の行使容認など最近の政治状況についても「政治家だけで強引に決めていくやり方」と疑問を抱いており、今後も、歌を通じて社会にメッセージを伝えていきたいと話した。

    歌で社会へメッセージ アイドルグループ会長が伝えたいこと

      「清く正しく美しく」をモットーに活動を続けるアイドルグループ、制服向上委員会(SKi)は、今年で活動開始から22年目を迎える。「可愛く歌って踊り、社会問題を提起していく」と、グループの会長である橋本美香さん(34)は話す。集団的自衛権の行使容認など最近の政治状況についても「政治家だけで強引に決めていくやり方」と疑問を抱いており、今後も、歌を通じて社会にメッセージを伝えていきたいと話した。

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  •  日中国交正常化40周年を迎える今年、尖閣・釣魚問題で揺れる日本と中国。近海に位置する台湾も「保釣運動」を進め、三者三様の主張が入り乱れています。また、尖閣・釣魚を­漁場とする沖縄は、複雑な思いを抱えこの問題に直面しています。早稲田大学ジャーナリズム大学院のインターネット放送の受講生たちが、この問題で学生たちの生の声を聞くことを目的に番組「学生が尖閣・釣魚問題を考える」を製作し、ネット中継しました。

    早稲田Jスクール・インターネット放送ー学生が尖閣・釣魚を考えるー

     日中国交正常化40周年を迎える今年、尖閣・釣魚問題で揺れる日本と中国。近海に位置する台湾も「保釣運動」を進め、三者三様の主張が入り乱れています。また、尖閣・釣魚を­漁場とする沖縄は、複雑な思いを抱えこの問題に直面しています。早稲田大学ジャーナリズム大学院のインターネット放送の受講生たちが、この問題で学生たちの生の声を聞くことを目的に番組「学生が尖閣・釣魚問題を考える」を製作し、ネット中継しました。

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  •  毎年2月に開催される東京マラソン(東京マラソン財団主催)の一般申し込みが8月1日から8月31日まで実施されている。マラソンブームに火を付けたとされる市民マラソンの一つだが、その抽選方法がどのように行われているのか、明らかにされていなかった。早稲田大学ジャーナリズムコース(Jスクール)取材班の記者が、大会主催者である「東京マラソン財団」に対し情報公開請求を行ったところ、抽選方法に関する記録文書などについて一切存在していなかったことがわかった。
=画像は東京マラソン2013のHP

    東京マラソン、抽選方法の記録文書なし・抽選の公平さは不透明

     毎年2月に開催される東京マラソン(東京マラソン財団主催)の一般申し込みが8月1日から8月31日まで実施されている。マラソンブームに火を付けたとされる市民マラソンの一つだが、その抽選方法がどのように行われているのか、明らかにされていなかった。早稲田大学ジャーナリズムコース(Jスクール)取材班の記者が、大会主催者である「東京マラソン財団」に対し情報公開請求を行ったところ、抽選方法に関する記録文書などについて一切存在していなかったことがわかった。 =画像は東京マラソン2013のHP

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  •  未成熟なまま果実を落とし、商品価値を無くしてしまうプラムポックスウイルス(PPV)に感染したウメが、東京都青梅市で多く見つかっている。市内で2012年度に、1万本あまりが処分される見通しだ。今までに処分した数と合わせると、6万5000本あまりあった青梅市のウメ3分の1が処分される計算になる。3年前に青梅市で初めて感染が確認されて以来、調査を行ってきた結果、地域によっては壊滅的な被害を受ける見通しであることが明らかになった。その地名の由来であり観光資源である青梅市にとっては大きな打撃となっている。
 (写真はプラムポックスウイルスに感染した南高梅の葉。原島さんのウメ畑で)

    プラムポックスウイルスに揺れる「梅の里」

     未成熟なまま果実を落とし、商品価値を無くしてしまうプラムポックスウイルス(PPV)に感染したウメが、東京都青梅市で多く見つかっている。市内で2012年度に、1万本あまりが処分される見通しだ。今までに処分した数と合わせると、6万5000本あまりあった青梅市のウメ3分の1が処分される計算になる。3年前に青梅市で初めて感染が確認されて以来、調査を行ってきた結果、地域によっては壊滅的な被害を受ける見通しであることが明らかになった。その地名の由来であり観光資源である青梅市にとっては大きな打撃となっている。  (写真はプラムポックスウイルスに感染した南高梅の葉。原島さんのウメ畑で)

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  •  Spork!とは早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース(科学技術ジャーナリスト養成プログラムを含む)のウェブマガジンです。授業で制作された記事やSpork!のためのオリジナル取材記事などを中心に、ジャーナリズムを考え学ぶ私たちの発表の場、それがSporkです。

    Spork!もうすぐStart!

     Spork!とは早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース(科学技術ジャーナリスト養成プログラムを含む)のウェブマガジンです。授業で制作された記事やSpork!のためのオリジナル取材記事などを中心に、ジャーナリズムを考え学ぶ私たちの発表の場、それがSporkです。

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  •  「肥満のまま糖尿病を改善へ 」※1  2007年10月の新聞 にこんな記事が載った。これまで糖尿病の治療といえば、まず「食事」、「運動」、それでだめなら「薬」と言われてきた。糖尿病の患者には、肥満の改善が第一の治療だった。    
 しかし、新手のダイエット法が次から次へと生まれては消えていく事実がしめすように、ダイエットを成功させることは非常に難しい。それは糖尿病患者にとっても同じこと。こちらは命がかかわっているだけにさらに深刻だ。宴会の席でのお酒も我慢している、お昼も野菜を中心にした軽めのお弁当、でも何だか体に力が入らない、減量も上手くいかない、家族はうるさい、......もう、どうにでもなれ、とやけっぱちになり、「燃え尽き症候群※2 」も併発(?)している糖尿病患者はかなりの数にのぼるらしい。    
 そこに、この福音である。肥満のままでも糖尿病の治療ができる可能性が出てきたのだ。筑波大学大学院の島野仁准教授(内分泌代謝学)らは、肥満になっても脂肪の質を変化させれば糖尿病になりにくいことを、動物実験で突き止めた。

    【3月号】いつまでもデブじゃだめと思うなよ

     「肥満のまま糖尿病を改善へ 」※1  2007年10月の新聞 にこんな記事が載った。これまで糖尿病の治療といえば、まず「食事」、「運動」、それでだめなら「薬」と言われてきた。糖尿病の患者には、肥満の改善が第一の治療だった。      しかし、新手のダイエット法が次から次へと生まれては消えていく事実がしめすように、ダイエットを成功させることは非常に難しい。それは糖尿病患者にとっても同じこと。こちらは命がかかわっているだけにさらに深刻だ。宴会の席でのお酒も我慢している、お昼も野菜を中心にした軽めのお弁当、でも何だか体に力が入らない、減量も上手くいかない、家族はうるさい、......もう、どうにでもなれ、とやけっぱちになり、「燃え尽き症候群※2 」も併発(?)している糖尿病患者はかなりの数にのぼるらしい。      そこに、この福音である。肥満のままでも糖尿病の治療ができる可能性が出てきたのだ。筑波大学大学院の島野仁准教授(内分泌代謝学)らは、肥満になっても脂肪の質を変化させれば糖尿病になりにくいことを、動物実験で突き止めた。

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  • 原著論文 Autistic-like phenotypes in Cadps2-kcockout mice and aberrant
CADPS2 splicing in autistic patients

 コミュニケーション障害や話し言葉の発達障害などを特徴とする自閉症。この病気は生まれつき脳に異常があるため、根っこから完全に問題を取り除くことはできず、大きな社会問題にもなっている。しかし、日頃の練習次第で、日常生活に支障がない程度にまで回復することが可能である。そして、希望となっているのは、この病気のメカニズムを知るために様々な研究が行われてきており、その過程でいくつかの遺伝子が自閉症の発症に関わっていることが分かったことである。中でも、CADPS2という遺伝子の機能が失われることが自閉症の発症に影響するのではないか、という研究成果が得られている。

    自閉症研究の新たなスタートへ -遺伝子の異常と自閉症の関係が明らかに-

    原著論文 Autistic-like phenotypes in Cadps2-kcockout mice and aberrant CADPS2 splicing in autistic patients  コミュニケーション障害や話し言葉の発達障害などを特徴とする自閉症。この病気は生まれつき脳に異常があるため、根っこから完全に問題を取り除くことはできず、大きな社会問題にもなっている。しかし、日頃の練習次第で、日常生活に支障がない程度にまで回復することが可能である。そして、希望となっているのは、この病気のメカニズムを知るために様々な研究が行われてきており、その過程でいくつかの遺伝子が自閉症の発症に関わっていることが分かったことである。中でも、CADPS2という遺伝子の機能が失われることが自閉症の発症に影響するのではないか、という研究成果が得られている。

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  •  はじめまして。この春よりMAJESTyで学ぶことになりました、新入生の竹谷知永子です。北九州市にて行われたMAJESTy's BOOT CAMP in 九州に参加しました。このイベントは、一般の方々を対象に、普段MAJESTyで行われている講義をオムニバス形式で行う集中講座です。ブートキャンプの名の通り、脳みそをビシバシ鍛えられた2日間でした。今回は受講生の一人として、MAJESTy's BOOT CAMP in 九州をレポートしたいと思います。

    MAJESTy’s BOOT CAMP体験記

     はじめまして。この春よりMAJESTyで学ぶことになりました、新入生の竹谷知永子です。北九州市にて行われたMAJESTy's BOOT CAMP in 九州に参加しました。このイベントは、一般の方々を対象に、普段MAJESTyで行われている講義をオムニバス形式で行う集中講座です。ブートキャンプの名の通り、脳みそをビシバシ鍛えられた2日間でした。今回は受講生の一人として、MAJESTy's BOOT CAMP in 九州をレポートしたいと思います。

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  •   休み期間の集中公開講座として実施しているMAJESTy's BOOT CAMPが、この春は北九州市で開催されました。5名のMAJESTy講師陣に加えて、北九州市立大学からのゲスト講義を加えた計6時限分を3月15、 16日の2日間にわったっての勉強となります。受講者の声をもとに、その内容を紹介しましょう。

    北九州で科学技術ジャーナリズムを考えた

      休み期間の集中公開講座として実施しているMAJESTy's BOOT CAMPが、この春は北九州市で開催されました。5名のMAJESTy講師陣に加えて、北九州市立大学からのゲスト講義を加えた計6時限分を3月15、 16日の2日間にわったっての勉強となります。受講者の声をもとに、その内容を紹介しましょう。

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  • 東京女子医科大学臨床工学科の崎山亮一氏は、胃や肝臓などの内臓や壁側を包んでいる腹膜の細胞を膜状に並べた「細胞シート」を作成し、マウスへ移植することに成功した。この手法を応用すれば、人工透析の一つである腹膜透析の弱点を克服でき、腎不全患者の生活の質を大きく向上させる可能性があるという。10月29日〜30日、大阪で開催された第45回日本人工臓器学術大会で発表された。

    東京女子医大、マウスに「細胞シート」移植成功

    東京女子医科大学臨床工学科の崎山亮一氏は、胃や肝臓などの内臓や壁側を包んでいる腹膜の細胞を膜状に並べた「細胞シート」を作成し、マウスへ移植することに成功した。この手法を応用すれば、人工透析の一つである腹膜透析の弱点を克服でき、腎不全患者の生活の質を大きく向上させる可能性があるという。10月29日〜30日、大阪で開催された第45回日本人工臓器学術大会で発表された。

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  • 自分の腹膜を使って血液をきれいにする腹膜透析は月1回程度の通院ですみ、腎不全患者の生活の質(QOL)を健康人並みに保つことのできる治療法だが、開始5〜6年で腹膜の機能が落ち、長く続けられない難点を抱えていた。その克服のため、腹膜に「細胞シート」を移植して長持ちさせようという研究が進んでいる。

    腹膜透析の長期化目指し「細胞シート」を研究

    自分の腹膜を使って血液をきれいにする腹膜透析は月1回程度の通院ですみ、腎不全患者の生活の質(QOL)を健康人並みに保つことのできる治療法だが、開始5〜6年で腹膜の機能が落ち、長く続けられない難点を抱えていた。その克服のため、腹膜に「細胞シート」を移植して長持ちさせようという研究が進んでいる。

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  • 複雑な形の造形物でも短時間で作れる3次元インクジェットプリンターを利用して製作した人工骨は、従来の人工骨に比べ体になじむ能力が高いことが、東京大学の井川和代氏らの研究でわかった。大阪で開かれた国際人工臓器学会で10月30日発表した。今回の方法で作った人工骨を患者10人のあごの骨に実際に埋め込む臨床研究を昨年3月から始めており、大きな問題は発生していないという。

    インクジェットプリンターでオーダーメイドの人工骨!

    複雑な形の造形物でも短時間で作れる3次元インクジェットプリンターを利用して製作した人工骨は、従来の人工骨に比べ体になじむ能力が高いことが、東京大学の井川和代氏らの研究でわかった。大阪で開かれた国際人工臓器学会で10月30日発表した。今回の方法で作った人工骨を患者10人のあごの骨に実際に埋め込む臨床研究を昨年3月から始めており、大きな問題は発生していないという。

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  •  異物を排除する生体の防御機能の中心的役割を担うのが「抗体」である。その抗体をがん治療に使う「抗体医薬品」研究の最前線を、東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授が、10月3〜5日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された第66回日本癌学会学術総会で発表した。がん細胞にくっつく抗体の開発がシステム化されて効率が飛躍的に上がり、新たな臨床試験もスタートするという。

    研究進むがんの抗体医薬品——期待できるがんの狙い撃ち

     異物を排除する生体の防御機能の中心的役割を担うのが「抗体」である。その抗体をがん治療に使う「抗体医薬品」研究の最前線を、東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授が、10月3〜5日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された第66回日本癌学会学術総会で発表した。がん細胞にくっつく抗体の開発がシステム化されて効率が飛躍的に上がり、新たな臨床試験もスタートするという。

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  • 抗がん活性を持つある種の物質が、遺伝子情報から必要部分を切り出して編集する「スプライシング」の機能を阻害することで、がん細胞を死滅させていることを、理化学研究所の吉田稔主任研究員らが突き止めた。スプライシングを阻害する抗がん活性物質はこれまでに知られておらず、これまでとは全く違う抗がん剤の効率的な開発が期待できる。10月3日、横浜市で開催中の第66回日本癌学会学術総会で発表した。

    理化学研究所が遺伝子情報の編集を阻害する物質発見

    抗がん活性を持つある種の物質が、遺伝子情報から必要部分を切り出して編集する「スプライシング」の機能を阻害することで、がん細胞を死滅させていることを、理化学研究所の吉田稔主任研究員らが突き止めた。スプライシングを阻害する抗がん活性物質はこれまでに知られておらず、これまでとは全く違う抗がん剤の効率的な開発が期待できる。10月3日、横浜市で開催中の第66回日本癌学会学術総会で発表した。

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  •  日本の新薬開発の体制は、欧米はもとより、や他のアジア諸国に比べても遅れが云われており、現状を打開するため、新薬開発の国際化に向けた産官学の連携が本格化している。十月初めに横浜市で開かれた第六十六回日本癌学会学術総会では、抗がん剤の開発体制をテーマに、専門家によるシンポジウムが行われた。産官学の連携は、新薬開発の追い風となるだろうか。

    抗がん剤開発の遅れ、制度改善へ—産官学連携

     日本の新薬開発の体制は、欧米はもとより、や他のアジア諸国に比べても遅れが云われており、現状を打開するため、新薬開発の国際化に向けた産官学の連携が本格化している。十月初めに横浜市で開かれた第六十六回日本癌学会学術総会では、抗がん剤の開発体制をテーマに、専門家によるシンポジウムが行われた。産官学の連携は、新薬開発の追い風となるだろうか。

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  •  がん細胞だけを狙う理想的な治療ができれば、多くの患者を副作用の悩みから救うことができる。10月3〜5日、横浜で開催された第66回日本癌学会学術総会で、東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授は「次世代の抗体療法」について発表した。抗体療法が理想的ながん治療になりうるか。児玉教授へのインタビューを中心に、その現状と課題を報告する。

    がん細胞に狙い定めた「抗体療法」の現状と課題

     がん細胞だけを狙う理想的な治療ができれば、多くの患者を副作用の悩みから救うことができる。10月3〜5日、横浜で開催された第66回日本癌学会学術総会で、東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授は「次世代の抗体療法」について発表した。抗体療法が理想的ながん治療になりうるか。児玉教授へのインタビューを中心に、その現状と課題を報告する。

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  •  研究プロジェクトをどう評価するか——すなわち、どのプロジェクトを報道に値すると判断して記事にするか——ここでジャーナリストの真価が問われる。東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授は、10月3日、「第66回日本癌学会」発表後のインタビューで、研究プロジェクトの評価は、【1】学術的に画期的な知見を提供したか、【2】世の中のためになる製品が生まれたか、のいずれかの観点から「総合的・定性的」に評価すべきだと主張した。

    ジャーナリストに期待!−科学者からのメッセージ

     研究プロジェクトをどう評価するか——すなわち、どのプロジェクトを報道に値すると判断して記事にするか——ここでジャーナリストの真価が問われる。東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授は、10月3日、「第66回日本癌学会」発表後のインタビューで、研究プロジェクトの評価は、【1】学術的に画期的な知見を提供したか、【2】世の中のためになる製品が生まれたか、のいずれかの観点から「総合的・定性的」に評価すべきだと主張した。

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  • 「薬市場としての日本の魅力は薄れつつある」。こう語るのは岩崎甫氏、イギリスに本拠を置く製薬会社、グラクソ・スミスクラインの開発本部長である。日本での新薬開発に時間とお金がかかりすぎ、投資効率が他の国に比べて非常に悪いと言うのだ。10月3日、横浜市での第66回日本癌学会学術総会に参加した岩崎氏は、開発リスクを負おうとしない日本の体質に異議を唱え、「このままでは将来、欧米の製薬企業が日本から撤退する可能性もゼロとは言えない」と警鐘を鳴らした。

    日本から新薬消える? 投資効率の悪さが原因

    「薬市場としての日本の魅力は薄れつつある」。こう語るのは岩崎甫氏、イギリスに本拠を置く製薬会社、グラクソ・スミスクラインの開発本部長である。日本での新薬開発に時間とお金がかかりすぎ、投資効率が他の国に比べて非常に悪いと言うのだ。10月3日、横浜市での第66回日本癌学会学術総会に参加した岩崎氏は、開発リスクを負おうとしない日本の体質に異議を唱え、「このままでは将来、欧米の製薬企業が日本から撤退する可能性もゼロとは言えない」と警鐘を鳴らした。

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  •  新薬開発は時間との戦いでもある。とりわけ、抗がん剤開発は長期に及び、また開発費用も数百億とも言われるほど膨大で、迅速な開発が望まれる。10月3日〜5日に横浜市で開催された第66回日本癌学会学術総会では「新薬開発における国際化·迅速化」と題するシンポジウムが行われた。その席上、欧米と比べて承認までの時間が長く治験環境でも劣る日本に、良質で安価な薬を提供していくための迅速な体制づくりが求める意見が相次いだ。

    世界とスクラム、日本の新薬開発

     新薬開発は時間との戦いでもある。とりわけ、抗がん剤開発は長期に及び、また開発費用も数百億とも言われるほど膨大で、迅速な開発が望まれる。10月3日〜5日に横浜市で開催された第66回日本癌学会学術総会では「新薬開発における国際化·迅速化」と題するシンポジウムが行われた。その席上、欧米と比べて承認までの時間が長く治験環境でも劣る日本に、良質で安価な薬を提供していくための迅速な体制づくりが求める意見が相次いだ。

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  • 乳がんのがん抑制遺伝子として知られるBRCA遺伝子の新機能を発見したと、東京医科歯科大の三木義男教授が、10月3日〜5日に開催された第66回日本癌学会学術総会で発表した。BRCA遺伝子が、家族の中で乳がんが多発する「家族性乳がん」だけでなく、広く乳がん全体の発生に関わっている可能性が示唆されるという。

    東京医科歯科大、がん抑制遺伝子の新機能を発見

    乳がんのがん抑制遺伝子として知られるBRCA遺伝子の新機能を発見したと、東京医科歯科大の三木義男教授が、10月3日〜5日に開催された第66回日本癌学会学術総会で発表した。BRCA遺伝子が、家族の中で乳がんが多発する「家族性乳がん」だけでなく、広く乳がん全体の発生に関わっている可能性が示唆されるという。

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