国際 Archive

  •  今年3月から日本の水際対策が緩和され、留学生の受け入れが再開したが、2020年から続いた規制は留学生に深刻な影響を与えた。中国・天津出身の趙聖埼さん(26)も影響を受けた一人だ。今年3月に早稲田大学大学院を卒業した趙さんは在学中の2年間、一度もキャンパスを訪れることができず、いまだに卒業証書も受け取れていない。感染拡大から2年が経過して政策への検証が求められる今、大学院生活と感染症政策への思いを聞いた。
(トップ写真:オンラインインタビューに応じる趙さん)

    「まだ卒業書類も受け取れていない」コロナが阻んだ日本留学 
    一度も入国できずに卒業した趙聖埼(チョウセイキ)さんが語る思い

     今年3月から日本の水際対策が緩和され、留学生の受け入れが再開したが、2020年から続いた規制は留学生に深刻な影響を与えた。中国・天津出身の趙聖埼さん(26)も影響を受けた一人だ。今年3月に早稲田大学大学院を卒業した趙さんは在学中の2年間、一度もキャンパスを訪れることができず、いまだに卒業証書も受け取れていない。感染拡大から2年が経過して政策への検証が求められる今、大学院生活と感染症政策への思いを聞いた。 (トップ写真:オンラインインタビューに応じる趙さん)

    続きを読む...

  •  就職が厳しい韓国では日本への就職を目指す学生が年々に増えている。2019年10月末に厚生労働省が発表した外国人雇用状況によると、日本に就職した韓国籍の総数は6万9191人。前年に比べて10.7%増加した。なぜ韓国の若者は日本への就職に目を向けるのか。ソウル・新村(シンチョン)で「日本就職カフェKOREC」を運営し、就活生を指導している春日井萌さん(30)に話を聞いた。

    コロナ禍の中でも日本就職熱の韓国 ソウルの「日本就職カフェ」運営の春日井萌さんに聞く

     就職が厳しい韓国では日本への就職を目指す学生が年々に増えている。2019年10月末に厚生労働省が発表した外国人雇用状況によると、日本に就職した韓国籍の総数は6万9191人。前年に比べて10.7%増加した。なぜ韓国の若者は日本への就職に目を向けるのか。ソウル・新村(シンチョン)で「日本就職カフェKOREC」を運営し、就活生を指導している春日井萌さん(30)に話を聞いた。

    続きを読む...

  •  長年JVC(日本国際ボランティアセンター)で、北朝鮮への交流事業に関わり続けてきた寺西澄子さん(42)は、今年度も「南北コリアと日本のともだち展」の開催に向け準備をしている。日本・韓国・北朝鮮・中国の子どもたちが同じテーマで描く絵を集め展示する。かつて人道支援を通して出会った子どもたちの日常を日本社会に伝えたいという思いから始まった。18年目を迎える今回のテーマは「わたしの金メダル」。子どもたちが今、褒めてあげたい人を思いながら絵を描いた。作品は来年2月中旬から大阪・東京などで展示される予定だ。

(トップの写真:「交流事業を通じて会った子どもたちが宝物」と語るNPO法人「ayus仏教国際協力ネットワーク職員」の寺西澄子さん=2019年5月19日、東京都新宿区の早稲田大)

    絵画を通じ、北朝鮮との国際交流に関わり続けて

     長年JVC(日本国際ボランティアセンター)で、北朝鮮への交流事業に関わり続けてきた寺西澄子さん(42)は、今年度も「南北コリアと日本のともだち展」の開催に向け準備をしている。日本・韓国・北朝鮮・中国の子どもたちが同じテーマで描く絵を集め展示する。かつて人道支援を通して出会った子どもたちの日常を日本社会に伝えたいという思いから始まった。18年目を迎える今回のテーマは「わたしの金メダル」。子どもたちが今、褒めてあげたい人を思いながら絵を描いた。作品は来年2月中旬から大阪・東京などで展示される予定だ。 (トップの写真:「交流事業を通じて会った子どもたちが宝物」と語るNPO法人「ayus仏教国際協力ネットワーク職員」の寺西澄子さん=2019年5月19日、東京都新宿区の早稲田大)

    続きを読む...

  •  高田馬場駅から早稲田通りを沿って10分ほど歩いたところに、白黒の看板を掲げる「ウルムチ」がある。パティグリ・アブラさんとハミティ・オスマンさん夫婦が経営しているウィグル料理店だ。店名の由来は、二人の出身地、新疆ウイグル自治区首府ウルムチへの思いにある。今年で3年目を迎える。

(トップ写真:パティグリさんがラグ麺を作っている。両手で引きのばして作って、茹で、鶏肉や羊肉、野菜、唐辛子などの炒めものをかけ、食前に混ぜて食べる。)

    高田馬場のウルムチ

     高田馬場駅から早稲田通りを沿って10分ほど歩いたところに、白黒の看板を掲げる「ウルムチ」がある。パティグリ・アブラさんとハミティ・オスマンさん夫婦が経営しているウィグル料理店だ。店名の由来は、二人の出身地、新疆ウイグル自治区首府ウルムチへの思いにある。今年で3年目を迎える。 (トップ写真:パティグリさんがラグ麺を作っている。両手で引きのばして作って、茹で、鶏肉や羊肉、野菜、唐辛子などの炒めものをかけ、食前に混ぜて食べる。)

    続きを読む...

  • 小雨の降る夜に、街の向こうに明るい光が見えてきた。イタリア風のラーメン屋「一八亭」の看板だ。西武新宿線の西武柳沢駅から歩いて7分で着けた。店に入ると、温かい黄色を基調としたライトに癒された。お店を経営するイタリア人の夫ジャンニさんと日本人の妻知枝さんが出迎えてくれた。

(トップの写真:テボで湯切りをするジャンニさん)

    ラーメンなのに、イタリアン

    小雨の降る夜に、街の向こうに明るい光が見えてきた。イタリア風のラーメン屋「一八亭」の看板だ。西武新宿線の西武柳沢駅から歩いて7分で着けた。店に入ると、温かい黄色を基調としたライトに癒された。お店を経営するイタリア人の夫ジャンニさんと日本人の妻知枝さんが出迎えてくれた。 (トップの写真:テボで湯切りをするジャンニさん)

    続きを読む...

  • 幼少期から異文化と多様性を楽しく学べる環境を――。東京都世田谷区在住の今西由加さん(44)は、2017年3月、留学生によるシッターサービス「chezmo family(シェズモファミリー)」を開始した。日本の大学に留学している海外からの学生が、子供の迎えから家でのシッティング(世話)まで担当してくれるサービスだ。なぜ今、留学生によるシッターサービスなのだろうか。

    留学生シッターと幼い頃から異文化体験を
    世田谷区の今西由加さん、今年3月開始

    幼少期から異文化と多様性を楽しく学べる環境を――。東京都世田谷区在住の今西由加さん(44)は、2017年3月、留学生によるシッターサービス「chezmo family(シェズモファミリー)」を開始した。日本の大学に留学している海外からの学生が、子供の迎えから家でのシッティング(世話)まで担当してくれるサービスだ。なぜ今、留学生によるシッターサービスなのだろうか。

    続きを読む...

  •   13億の人口をかかえる中国は、全人口のうち半分以上が農民という農業大国である。しかし、大多数の都市住民は、農村に生きる農民たちがどのような生活環境に置かれているか、どのような生活を送っているかを知らない。中国の一般の農民が現在、直面している問題や生活実態を記録し、農村での取材を軸に29分のドキュメンタリー「李さん一家の物語〜中国農村に生きる〜」を制作した。

    ドキュメンタリー「李さん一家の物語〜中国農村に生きる〜」

      13億の人口をかかえる中国は、全人口のうち半分以上が農民という農業大国である。しかし、大多数の都市住民は、農村に生きる農民たちがどのような生活環境に置かれているか、どのような生活を送っているかを知らない。中国の一般の農民が現在、直面している問題や生活実態を記録し、農村での取材を軸に29分のドキュメンタリー「李さん一家の物語〜中国農村に生きる〜」を制作した。

    続きを読む...

  • J-Schoolの2015年秋学期「雑誌編集入門B」(担当教員・稲垣太郎講師)が外国人観光客や日本に住む留学生を読者ターゲットにしたフリーペーパー「Fan Fun東京」を完成させた。フリーペーパーの内容(PDF版)と、その制作者である学生たちを、稲垣講師による紹介文でお届けする。

    外国人の留学生・観光客向けフリーペーパー 『Fan Fun東京』を制作

    J-Schoolの2015年秋学期「雑誌編集入門B」(担当教員・稲垣太郎講師)が外国人観光客や日本に住む留学生を読者ターゲットにしたフリーペーパー「Fan Fun東京」を完成させた。フリーペーパーの内容(PDF版)と、その制作者である学生たちを、稲垣講師による紹介文でお届けする。

    続きを読む...

  • フリージャーナリストの佐藤和孝(59)=ジャパンプレス=は、20代で初めてアフガン戦争取材に出かけた。以来30数年間、中東をはじめとする戦場の第一線で活動を続けている。2012年8月20日には、内戦のシリアを取材中に、行動を共にしていたパートナーの山本美香さんが凶弾を受け、亡くなった。あれから3年。美香さんの命日を前に、なぜジャーナリストが戦場取材に出かけるのかについて、佐藤さんに聞いた。

    ジャーナリストはなぜ戦場に行くのか 佐藤和孝氏に聞く

    フリージャーナリストの佐藤和孝(59)=ジャパンプレス=は、20代で初めてアフガン戦争取材に出かけた。以来30数年間、中東をはじめとする戦場の第一線で活動を続けている。2012年8月20日には、内戦のシリアを取材中に、行動を共にしていたパートナーの山本美香さんが凶弾を受け、亡くなった。あれから3年。美香さんの命日を前に、なぜジャーナリストが戦場取材に出かけるのかについて、佐藤さんに聞いた。

    続きを読む...

  • J-Schoolの2014年秋学期「雑誌編集入門B」(担当教員・稲垣太郎講師)が中国人留学生を読者ターゲットにしたフリーペーパー「在東京。」を完成させた。フリーペーパーの実物のPDF版と、稲垣講師による、フリーペーパーができるまでの紹介文を掲載する。

    「在東京。」 中国人留学生を想定読者にしたフリーペーパー

    J-Schoolの2014年秋学期「雑誌編集入門B」(担当教員・稲垣太郎講師)が中国人留学生を読者ターゲットにしたフリーペーパー「在東京。」を完成させた。フリーペーパーの実物のPDF版と、稲垣講師による、フリーペーパーができるまでの紹介文を掲載する。

    続きを読む...

  •  木曜日の午後8時になると、早稲田大学22号館の719号教室から、熱い議論の声が聞こえてくる。6月半ば、この日は30人ほどの学生が「死刑」について論じていた。誰でも自由に参加し、意見を述べ合える「拿山瑪谷(ナサン・マグー)東京勉強会」。台湾原住民である国際コミュニケーション研究科修士2年、何時宜(ハェシイ)さん(24)が立ち上げた。「我が家のことのように社会に関心を持とう」と訴えたくて、「我が家」という意味を持つ原住民の言葉を会の名にした。

    「我が家のこと」のように考える勉強会 台湾の民主支援を契機に

     木曜日の午後8時になると、早稲田大学22号館の719号教室から、熱い議論の声が聞こえてくる。6月半ば、この日は30人ほどの学生が「死刑」について論じていた。誰でも自由に参加し、意見を述べ合える「拿山瑪谷(ナサン・マグー)東京勉強会」。台湾原住民である国際コミュニケーション研究科修士2年、何時宜(ハェシイ)さん(24)が立ち上げた。「我が家のことのように社会に関心を持とう」と訴えたくて、「我が家」という意味を持つ原住民の言葉を会の名にした。

    続きを読む...

  •  法務省入国管理施設に収容されている外国人が、職員の対応や医療などの処遇について2003年から2012年の間に行った398件の不服申し立てのうち、入管側が認めたのは2件で、それ以外は不受理とされていた。Jスクール学生取材班の情報公開請求で明らかになった。退けられた不服申し立てのうち126件は、その結果を不服として法務大臣に対し異議を申し立てたが、それも認められたのは2件だ。ほとんどの不服申し立てが退けられていることについて法務省入国管理局は「施設内の職員が適切な処遇に努めている結果だ」と説明するが、被収容者の支援団体は、「不服申し立ての制度が機能していない。あってないような制度」と制度の運用そのものを問題視している。
=トップの写真は不服申し立て実施状況とその申し立て内容についての文書。
文書はほとんど黒塗りされて読めない。

    入国管理施設 収容外国人の不服申し立て398件 うち受理は2件 2003~2012年 情報公開請求で明らかに

     法務省入国管理施設に収容されている外国人が、職員の対応や医療などの処遇について2003年から2012年の間に行った398件の不服申し立てのうち、入管側が認めたのは2件で、それ以外は不受理とされていた。Jスクール学生取材班の情報公開請求で明らかになった。退けられた不服申し立てのうち126件は、その結果を不服として法務大臣に対し異議を申し立てたが、それも認められたのは2件だ。ほとんどの不服申し立てが退けられていることについて法務省入国管理局は「施設内の職員が適切な処遇に努めている結果だ」と説明するが、被収容者の支援団体は、「不服申し立ての制度が機能していない。あってないような制度」と制度の運用そのものを問題視している。 =トップの写真は不服申し立て実施状況とその申し立て内容についての文書。 文書はほとんど黒塗りされて読めない。

    続きを読む...

  •  東日本入国管理センターに収容されていた男性は、収容されていた2年間を「どん底よりも底」と振り返る。茨城県JR牛久駅からバスで25分、林道を進んだところにある東日本入国管理センターは、全国に3つある入国管理収容施設の中で、収容人数が最も多い収容施設だ。その施設内での生活に、被収容者は心身のストレスを抱えている。今年3月には、被収容者2名が相次いで死亡した。東京弁護士会は、2名の被収容者が適切な医療措置を受けられずに死亡したとして、同センターに対し、第三者機関による検証と再発防止を求めている。
=写真は茨城県牛久市久野町にある法務省東日本入国管理センター。

    「どん底よりも底」 ― 届かない収容外国人の声  東日本入国管理センター

     東日本入国管理センターに収容されていた男性は、収容されていた2年間を「どん底よりも底」と振り返る。茨城県JR牛久駅からバスで25分、林道を進んだところにある東日本入国管理センターは、全国に3つある入国管理収容施設の中で、収容人数が最も多い収容施設だ。その施設内での生活に、被収容者は心身のストレスを抱えている。今年3月には、被収容者2名が相次いで死亡した。東京弁護士会は、2名の被収容者が適切な医療措置を受けられずに死亡したとして、同センターに対し、第三者機関による検証と再発防止を求めている。 =写真は茨城県牛久市久野町にある法務省東日本入国管理センター。

    続きを読む...

  •  2012年冬、日本と中国で同時に新政権が発足した。しかし、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領土権を巡り、互いの主張は平行線で、日中関係は良好とは言えないままだ。どうしたら、隣国同士仲良くやっていけるのか。「日中関係を冷静に読む」の〈2〉として、朝日新聞国際編集部次長を務め、中国語電子マガジン「新鮮日本」の編集長も担当している野嶋剛さんに登場してもらった。

    2013年 日中関係を冷静に読む<2> 朝日新聞「新鮮日本」編集長 野嶋剛さんに聞く

     2012年冬、日本と中国で同時に新政権が発足した。しかし、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領土権を巡り、互いの主張は平行線で、日中関係は良好とは言えないままだ。どうしたら、隣国同士仲良くやっていけるのか。「日中関係を冷静に読む」の〈2〉として、朝日新聞国際編集部次長を務め、中国語電子マガジン「新鮮日本」の編集長も担当している野嶋剛さんに登場してもらった。

    続きを読む...

  •  日本政府による尖閣諸島(中国名:釣魚島)の購入問題がきっかけとなり、2012年、日中両国の関係は悪化し、冷え込んだ。国交正常化40周年を祝うべき年は、ナショナリズムの荒波に翻弄された印象がある。その後、両国の政権指導者が交代した。2013年を迎え、今後の日中関係をどのように展望できるのか。日本と中国の双方に詳しい日中のジャーナリストに冷静な分析をうかがうことにした。まず、中国人ジャーナリストとして、早稲田大学への留学経験がある上海・東方早報記者、王国培さんに登場してもらった。(注)

    2013年 日中関係を冷静に読む<1> 東方早報記者 王国培さんに聞く

     日本政府による尖閣諸島(中国名:釣魚島)の購入問題がきっかけとなり、2012年、日中両国の関係は悪化し、冷え込んだ。国交正常化40周年を祝うべき年は、ナショナリズムの荒波に翻弄された印象がある。その後、両国の政権指導者が交代した。2013年を迎え、今後の日中関係をどのように展望できるのか。日本と中国の双方に詳しい日中のジャーナリストに冷静な分析をうかがうことにした。まず、中国人ジャーナリストとして、早稲田大学への留学経験がある上海・東方早報記者、王国培さんに登場してもらった。(注)

    続きを読む...

  •  日中国交正常化40周年を迎える今年、尖閣・釣魚問題で揺れる日本と中国。近海に位置する台湾も「保釣運動」を進め、三者三様の主張が入り乱れています。また、尖閣・釣魚を­漁場とする沖縄は、複雑な思いを抱えこの問題に直面しています。早稲田大学ジャーナリズム大学院のインターネット放送の受講生たちが、この問題で学生たちの生の声を聞くことを目的に番組「学生が尖閣・釣魚問題を考える」を製作し、ネット中継しました。

    早稲田Jスクール・インターネット放送ー学生が尖閣・釣魚を考えるー

     日中国交正常化40周年を迎える今年、尖閣・釣魚問題で揺れる日本と中国。近海に位置する台湾も「保釣運動」を進め、三者三様の主張が入り乱れています。また、尖閣・釣魚を­漁場とする沖縄は、複雑な思いを抱えこの問題に直面しています。早稲田大学ジャーナリズム大学院のインターネット放送の受講生たちが、この問題で学生たちの生の声を聞くことを目的に番組「学生が尖閣・釣魚問題を考える」を製作し、ネット中継しました。

    続きを読む...

  •  ビデオカメラを手に世界中の紛争地域を駆け回る。山本美香さん(44)はアフガニスタンや、コソボ、チェチェン、イラクなど、10カ国以上を取材してきた、日本人女性では数少ない戦争ジャーナリストの一人。「戦争がなくなる方向に人の心を動かす努力を惜しまない」ことが信念だ。
(この記事は2011年春に取材、同年7月に掲載したものです。再掲載します)

    リアルな戦場を伝えたい

     ビデオカメラを手に世界中の紛争地域を駆け回る。山本美香さん(44)はアフガニスタンや、コソボ、チェチェン、イラクなど、10カ国以上を取材してきた、日本人女性では数少ない戦争ジャーナリストの一人。「戦争がなくなる方向に人の心を動かす努力を惜しまない」ことが信念だ。 (この記事は2011年春に取材、同年7月に掲載したものです。再掲載します)

    続きを読む...

  •   1980年代、中国からの日本への留学ブームが起きたころ、一人の若者が内モンゴルから東京へやってきた。彼は亜細亜大学大学院の修士課程で学び、NHKの中国関係ドキュメンタリー制作チームのアルバイト・スタッフとなった。以来、現在まで、彼は独自の視点で数多くの中国関係映像作品を作ってきた。留学生からベテランのドキュメンタリー・プロデュサーまでの道のりはどんなものだったのか。そして彼自身のこだわりとは。映像制作プロダクション会社の泰山コミュニケーションズ代表・張景生さんに会った。

    母国の姿を隠さず、誇張せず
    映像制作プロダクション会社代表・張景生さん

    1980年代、中国からの日本への留学ブームが起きたころ、一人の若者が内モンゴルから東京へやってきた。彼は亜細亜大学大学院の修士課程で学び、NHKの中国関係ドキュメンタリー制作チームのアルバイト・スタッフとなった。以来、現在まで、彼は独自の視点で数多くの中国関係映像作品を作ってきた。留学生からベテランのドキュメンタリー・プロデュサーまでの道のりはどんなものだったのか。そして彼自身のこだわりとは。映像制作プロダクション会社の泰山コミュニケーションズ代表・張景生さんに会った。

    続きを読む...

  • 2009年5月から12月まで22カ国に青春の足跡を残した濱田真里さん(23) は、現在早稲田大学教育学部の4年生だ。大学3年のとき、1年間休学して旅に出ることを決断した。様々な国での体験を通じて、学生時代を満喫し、将来への繋がりができたという。世界一周の旅は、濱田さんの人生に何をもたらしてきたのか。彼女の変化について聞いた。

    「世界一周」が未来を開いた

    2009年5月から12月まで22カ国に青春の足跡を残した濱田真里さん(23) は、現在早稲田大学教育学部の4年生だ。大学3年のとき、1年間休学して旅に出ることを決断した。様々な国での体験を通じて、学生時代を満喫し、将来への繋がりができたという。世界一周の旅は、濱田さんの人生に何をもたらしてきたのか。彼女の変化について聞いた。

    続きを読む...

  • 東京華僑総会は、日本に住む中国系の人々を支援する団体だ。会長の廖(りょう)雅彦さん(66)は、来年から施行される改正入国管理法に強く憤り、日本政府に反対の陳情をしてきた。「私たちも日本に住み永住権を持っている以上、日本人と同じ待遇にすべきで

    在日中国人の権利を守っていく

    東京華僑総会は、日本に住む中国系の人々を支援する団体だ。会長の廖(りょう)雅彦さん(66)は、来年から施行される改正入国管理法に強く憤り、日本政府に反対の陳情をしてきた。「私たちも日本に住み永住権を持っている以上、日本人と同じ待遇にすべきで

    続きを読む...