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  • 最先端のがん治療方法についてがん専門医やがん研究者が語る市民公開講座「がん治療の今」(日本癌学会主催)が10月6日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、血液がんについての新たな治療方法や、最新の放射線治療についての講演があり、聴衆から寄せられた質問にも専門医が答えるパネルディスカッションが行なわれた。

    市民公開講座「がん治療の今」−日本癌学会が主催

    最先端のがん治療方法についてがん専門医やがん研究者が語る市民公開講座「がん治療の今」(日本癌学会主催)が10月6日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、血液がんについての新たな治療方法や、最新の放射線治療についての講演があり、聴衆から寄せられた質問にも専門医が答えるパネルディスカッションが行なわれた。

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  •  がんに有効な治療法として有望視されている抗体治療に関する国家プロジェクトの進捗状況などを、東京大学システム生物学センター所長の児玉龍彦教授が、3日に開幕した第66回日本癌学会学術総会で発表した。がん細胞を標的とする抗体の作成手法はすでに確立され、同センターで作成された抗体を使った肝臓がん治療が早ければ2008年にも登場するという。児玉氏は「将来は、メスの入らない外科的手術も可能になる」と話している。

    ゲノム抗体創薬で医療費負担が軽減−がん治療

     がんに有効な治療法として有望視されている抗体治療に関する国家プロジェクトの進捗状況などを、東京大学システム生物学センター所長の児玉龍彦教授が、3日に開幕した第66回日本癌学会学術総会で発表した。がん細胞を標的とする抗体の作成手法はすでに確立され、同センターで作成された抗体を使った肝臓がん治療が早ければ2008年にも登場するという。児玉氏は「将来は、メスの入らない外科的手術も可能になる」と話している。

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  • サイエンスアゴラ・MAJESTy企画「都会の森のたぬき〜自然を通して見えた東京〜」の当日(25日)は映像作品だけではなく、 来て頂いた方々にもっと理解を深めてもらえるよう、 講演会も開く予定です。 今回はその講演会について書きます。

    ♪講演者、決定♪−アゴラ「都会の森のたぬき」

    サイエンスアゴラ・MAJESTy企画「都会の森のたぬき〜自然を通して見えた東京〜」の当日(25日)は映像作品だけではなく、 来て頂いた方々にもっと理解を深めてもらえるよう、 講演会も開く予定です。 今回はその講演会について書きます。

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  • 11月23日〜25日にかけて行われる「サイエンスアゴラ」に向けて、 MAJESTy2期生の学生有志が集まり、企画を立ち上げました。 サイエンスアゴラロゴ 「サイエンスアゴラ2007〜みんなでつなごう 未来のスイッチ〜」 25日の発表に向けて頑張るメンバー達の様子と進行状況を、 広報班WEB担当の山口が日記形式で報告していきたいと思います。

    ♪アゴラ日記、開始♪−「都会の森のたぬき〜自然を通して見えた東京〜」

    11月23日〜25日にかけて行われる「サイエンスアゴラ」に向けて、 MAJESTy2期生の学生有志が集まり、企画を立ち上げました。 サイエンスアゴラロゴ 「サイエンスアゴラ2007〜みんなでつなごう 未来のスイッチ〜」 25日の発表に向けて頑張るメンバー達の様子と進行状況を、 広報班WEB担当の山口が日記形式で報告していきたいと思います。

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  •  昔から“擬似ドキュメンタリー映画”というジャンルには不思議とそそられる魅力がある。『スナッフ/SNUFF』や『食人族』のような“擬似”というより “似非ドキュメンタリー”と言うべきキワモノから、『スパイナル・タップ』と『ドッグ・ショウ!』で知られるクリストファー・ゲストの名人芸に至るまで、その面白さの秘密は、おそらくはドキュメンタリーというジャンルにすべからくついて回る“作為性”というものに対して、観客側が知らず知らずのうちに自覚的であるが故に、その様式を忠実に再現することの可笑しさの裏に見え隠れする作り手側の鋭い観察眼が一層際立って見える、ということなのだろう。

    映画評『大統領暗殺』

     昔から“擬似ドキュメンタリー映画”というジャンルには不思議とそそられる魅力がある。『スナッフ/SNUFF』や『食人族』のような“擬似”というより “似非ドキュメンタリー”と言うべきキワモノから、『スパイナル・タップ』と『ドッグ・ショウ!』で知られるクリストファー・ゲストの名人芸に至るまで、その面白さの秘密は、おそらくはドキュメンタリーというジャンルにすべからくついて回る“作為性”というものに対して、観客側が知らず知らずのうちに自覚的であるが故に、その様式を忠実に再現することの可笑しさの裏に見え隠れする作り手側の鋭い観察眼が一層際立って見える、ということなのだろう。

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  •  昨今、マイケル・ムーアほどその新作映画製作の動向に世間の注目が集まり、またその作品が物議を醸し続けている映画作家は他にいないだろう。オスカー長編ドキュメンタリー賞など世界中で賞を総なめにした『ボウリング・フォー・コロンバイン』では、全米ライフル協会のチャールトン・へストン会長への取材手法(相手に味方であると錯覚させてキャメラを回し始め、銃規制賛成派と判って狼狽する様子を撮り続ける)に疑問の声が上がった。『華氏911』ではドキュメンタリー映画としては異例のカンヌ映画祭パルムドールに選ばれたものの、ブッシュ大統領を再選させないことでイラク戦争を終わらせる、という明確な政治的目的を持つ映画である点が論議の的となった。今回の『シッコ』でも、医療保障を受けられない9・11救命員たちを米政府と国交のないキューバに連れて行った一件が政府から問題視され、一時はフィルムの没収を避けるためにカナダに隠したとまで伝えられた。

 本稿では、ムーアの諸作品の特徴とは何なのか、それがドキュメンタリー映画史の中でいかなる位置を占めるのか、いくつかの先例と比較することでその相対的評価を試みたい。

    ドキュメンタリー映画史の中におけるM・ムーア

     昨今、マイケル・ムーアほどその新作映画製作の動向に世間の注目が集まり、またその作品が物議を醸し続けている映画作家は他にいないだろう。オスカー長編ドキュメンタリー賞など世界中で賞を総なめにした『ボウリング・フォー・コロンバイン』では、全米ライフル協会のチャールトン・へストン会長への取材手法(相手に味方であると錯覚させてキャメラを回し始め、銃規制賛成派と判って狼狽する様子を撮り続ける)に疑問の声が上がった。『華氏911』ではドキュメンタリー映画としては異例のカンヌ映画祭パルムドールに選ばれたものの、ブッシュ大統領を再選させないことでイラク戦争を終わらせる、という明確な政治的目的を持つ映画である点が論議の的となった。今回の『シッコ』でも、医療保障を受けられない9・11救命員たちを米政府と国交のないキューバに連れて行った一件が政府から問題視され、一時はフィルムの没収を避けるためにカナダに隠したとまで伝えられた。  本稿では、ムーアの諸作品の特徴とは何なのか、それがドキュメンタリー映画史の中でいかなる位置を占めるのか、いくつかの先例と比較することでその相対的評価を試みたい。

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  •  早稲田大学・MAJESTyのお送りするサイエンス・ウェブマガジン「Terrier」、第二号です。※第三号までは準備号となります。→第一号のインデックスはこちら

    Vol.2 インデックス

     早稲田大学・MAJESTyのお送りするサイエンス・ウェブマガジン「Terrier」、第二号です。※第三号までは準備号となります。→第一号のインデックスはこちら

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  •  2006年6月に京都で行われた第20回 国際生化学・分子生物学会議。実に30年ぶりとなる日本における開催には、世界中から最先端の生化学・生命科学者が集まった。この学会の意義、取材した成果を報告する。

    国際生化学・分子生物学会議 取材報告

     2006年6月に京都で行われた第20回 国際生化学・分子生物学会議。実に30年ぶりとなる日本における開催には、世界中から最先端の生化学・生命科学者が集まった。この学会の意義、取材した成果を報告する。

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  • 株式会社・島津製作所。田中耕一氏のノーベル賞受賞によって一躍有名になったこの企業は、1875年の創業以来、「科学技術で社会に貢献する」ことを社是として掲げてきた特異な企業である。京都の人々にも古くから愛されてきた、その独特の社風とはどんなものだろうか。

    島津製作所の研究風土

    株式会社・島津製作所。田中耕一氏のノーベル賞受賞によって一躍有名になったこの企業は、1875年の創業以来、「科学技術で社会に貢献する」ことを社是として掲げてきた特異な企業である。京都の人々にも古くから愛されてきた、その独特の社風とはどんなものだろうか。

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  •  日本での開催は39年ぶり2回目となる国際生化学・分子生物学会議(IUBMB)が今年6月、京都で開催された。9000人を超す参加者があり、世界の最先端研究者が集まる大規模な国際会議として盛況さをみせた。生命科学研究の最近の方向性と、今回の会議運営の特徴について、本庶佑・第20回会議会長に聞いた。

    国際生化学・分子生物学会議の意義
    生命科学と学会の新たな方向性

     日本での開催は39年ぶり2回目となる国際生化学・分子生物学会議(IUBMB)が今年6月、京都で開催された。9000人を超す参加者があり、世界の最先端研究者が集まる大規模な国際会議として盛況さをみせた。生命科学研究の最近の方向性と、今回の会議運営の特徴について、本庶佑・第20回会議会長に聞いた。

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  •  国内外から生命科学分野の先端研究者が集まる第20回国際生化学・分子生物学会議(IUBMB)が6月18日から約一週間、国立京都国際会館で開催された。日本で開催されるのは1967年に次ぎ、39年ぶり、2回目。9千人を超える参加者を得て、成功裏に幕を閉じた。今回の学会運営では、新たに導入された企業とのパートナーシップの貢献も大きかった。多様で緊密な企業との連携は、今後の学会運営のモデルになっていく可能性がある。

    企業との密接な連携を模索する学会

     国内外から生命科学分野の先端研究者が集まる第20回国際生化学・分子生物学会議(IUBMB)が6月18日から約一週間、国立京都国際会館で開催された。日本で開催されるのは1967年に次ぎ、39年ぶり、2回目。9千人を超える参加者を得て、成功裏に幕を閉じた。今回の学会運営では、新たに導入された企業とのパートナーシップの貢献も大きかった。多様で緊密な企業との連携は、今後の学会運営のモデルになっていく可能性がある。

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  •  「眠いけれど、明日の朝までに残りの仕事を片付けないと…」。こんなとき、頼りになるのがコーヒーなどカフェインの入った嗜好品だ。なぜ、カフェインを摂取すると眠気が抑えられるのだろうか。カフェインと眠気の関係に迫ってみた。

    コーヒーで眠気スッキリ

     「眠いけれど、明日の朝までに残りの仕事を片付けないと…」。こんなとき、頼りになるのがコーヒーなどカフェインの入った嗜好品だ。なぜ、カフェインを摂取すると眠気が抑えられるのだろうか。カフェインと眠気の関係に迫ってみた。

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  •  私たちはどのようにして甘味や苦味を感じているのか。そんな味覚研究の世界をリードしてきたのが、第20回国際生化学・分子生物学会議に出席するため、6月に来日した米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のチャールズ・ズッカー博士だ。会場でのインタビューに応じてくれたズッカー博士は、味覚の仕組み解明が、より高機能で安全な人工甘味料や人工塩の開発につながっていくと強調した。

    味を決める細胞の仕組み

     私たちはどのようにして甘味や苦味を感じているのか。そんな味覚研究の世界をリードしてきたのが、第20回国際生化学・分子生物学会議に出席するため、6月に来日した米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のチャールズ・ズッカー博士だ。会場でのインタビューに応じてくれたズッカー博士は、味覚の仕組み解明が、より高機能で安全な人工甘味料や人工塩の開発につながっていくと強調した。

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  •  カロリーを制限すると寿命が伸びる。さまざま動物実験から、こんな興味深い結果が得られている。体内のエネルギー代謝の速度が下がることが老化防止に深く関っているようだ。どんな仕組みだろうか。老化研究の第一人者、石井直明・東海大学医学部教授に話を聞いた。

    老化、主因は細胞内の活性酸素

     カロリーを制限すると寿命が伸びる。さまざま動物実験から、こんな興味深い結果が得られている。体内のエネルギー代謝の速度が下がることが老化防止に深く関っているようだ。どんな仕組みだろうか。老化研究の第一人者、石井直明・東海大学医学部教授に話を聞いた。

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  •  地球上には数多くのウイルスが存在し、それらに感染して起こる感染症にもさまざまな種類がある。今年6月に京都で開かれた第20回国際生化学・分子生物学会議で、カナダの国立微生物学研究所のハインツ・フェルドマン特別病原体研究員長は、エボラ出血熱を中心に、ウイルス性出血熱に関する研究成果を発表した。現状と今後の見通しについてフェルドマンさんに聞いた。

    エボラ出血熱研究最前線

     地球上には数多くのウイルスが存在し、それらに感染して起こる感染症にもさまざまな種類がある。今年6月に京都で開かれた第20回国際生化学・分子生物学会議で、カナダの国立微生物学研究所のハインツ・フェルドマン特別病原体研究員長は、エボラ出血熱を中心に、ウイルス性出血熱に関する研究成果を発表した。現状と今後の見通しについてフェルドマンさんに聞いた。

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  •  生物はどのようにして味を感じるのか。近年、味覚の仕組みが分子レベルで解明されつつある。飛躍的な進展をもたらしたのが、カリフォルニア大学サンディエゴ校のズッカー教授が率いる研究グループだ。2006年6月、京都で開催された第20回国際生化学・分子生物学会議の基調講演で、ズッカー教授は味覚研究の最新の成果を披露した。

    味覚 分子レベルの解明進む

     生物はどのようにして味を感じるのか。近年、味覚の仕組みが分子レベルで解明されつつある。飛躍的な進展をもたらしたのが、カリフォルニア大学サンディエゴ校のズッカー教授が率いる研究グループだ。2006年6月、京都で開催された第20回国際生化学・分子生物学会議の基調講演で、ズッカー教授は味覚研究の最新の成果を披露した。

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  •  生命科学分野の一大学会である第20回国際生化学・分子生物学会議が、6月に京都の国立京都国際会館で開催された。味覚研究の第一人者であるカリフォルニア大学サンディエゴ校のチャールズ・ズッカー博士は、味覚がどのように識別されていくのかを分子レベルで明らかにし、その最新の研究成果を発表した。

    Charles S. Zuker氏インタビュー記事

     生命科学分野の一大学会である第20回国際生化学・分子生物学会議が、6月に京都の国立京都国際会館で開催された。味覚研究の第一人者であるカリフォルニア大学サンディエゴ校のチャールズ・ズッカー博士は、味覚がどのように識別されていくのかを分子レベルで明らかにし、その最新の研究成果を発表した。

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  •  現在、5人に1人が睡眠に悩みを抱えている。睡眠の仕組みを科学的に解明することは、不眠や過眠で悩む人を救う手立てとなる。しかし、睡眠の研究が科学のテーマとなったのは最近であり、未解明な部分が多い。6月に京都で開催された国際生化学・分子生物会議で、大阪バイオサイエンス研究所の裏出良博研究部長と、カロリンスカ研究所のバーティル・フレッドホルム教授に、現在の睡眠研究について話を聞いた。

    ストレス社会には睡眠の解明を

     現在、5人に1人が睡眠に悩みを抱えている。睡眠の仕組みを科学的に解明することは、不眠や過眠で悩む人を救う手立てとなる。しかし、睡眠の研究が科学のテーマとなったのは最近であり、未解明な部分が多い。6月に京都で開催された国際生化学・分子生物会議で、大阪バイオサイエンス研究所の裏出良博研究部長と、カロリンスカ研究所のバーティル・フレッドホルム教授に、現在の睡眠研究について話を聞いた。

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  •  島津製作所フェローの田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞したのは2002年。企業の無名の研究者だった田中さんの受賞は、日本中を驚かせた。なぜ、島津製作所からノーベル賞が出たのだろうか。同社の歴史や研究風土を知ると、その偉業を成し得た理由が見えてくる。

    島津の自由な研究風土

     島津製作所フェローの田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞したのは2002年。企業の無名の研究者だった田中さんの受賞は、日本中を驚かせた。なぜ、島津製作所からノーベル賞が出たのだろうか。同社の歴史や研究風土を知ると、その偉業を成し得た理由が見えてくる。

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  •  研究職とはいえ、一企業のサラリーマンがノーベル賞を受賞し、世間を驚かせた。2002年、今から4年前のことだ。テレビに映る奥ゆかしい田中耕一・島津製作所フェローの姿は、今も記憶に新しい。田中さんの研究成果によって開発に成功した、たんぱく質の質量分析装置。この装置の開発は、島津製作所特有の研究風土があったからこそ、そして、田中さんら5人の研究チームの固い結束があったからこそ可能になったといえる。

    吉田多見男氏インタビュー

     研究職とはいえ、一企業のサラリーマンがノーベル賞を受賞し、世間を驚かせた。2002年、今から4年前のことだ。テレビに映る奥ゆかしい田中耕一・島津製作所フェローの姿は、今も記憶に新しい。田中さんの研究成果によって開発に成功した、たんぱく質の質量分析装置。この装置の開発は、島津製作所特有の研究風土があったからこそ、そして、田中さんら5人の研究チームの固い結束があったからこそ可能になったといえる。

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