テーマは「選挙は何のため」

番組を制作したのは「インターネット放送」（白石草講師）の授業を受講する6名の学生。5月末に偶然出演した、ネット選挙をテーマにしたUstream番組の中で、メンバーの長崎高大君と井出峻介君が「選挙に行かない」と発言したことが出演者や視聴者から多くの批判をよんだことが番組制作のきっかけだった。20代の国政選挙投票率が50％を下回る現状にもかかわらず、行かないと言っただけで批判される。その現実に違和感を覚えた学生たちが、「選挙に行く」意味を改めて問い直すことを目的として番組作りに取り組んだ。

生番組の冒頭では、5月の番組に出演していた3名の学生（長崎君、井出君、村井＝筆者）を中心に、街頭演説に出かけたり、街の若者の声を聞いたり、議論を重ねたりした学生たちの「政治漬けの日々」を追った、約15分のVTRを流した。その後、出馬経験者や若者の投票率向上のための学生団体メンバーなど、さまざまな形で選挙にかかわりをもつゲスト出演者5名と共に「選挙は何のためにあるのか」について、互いの意見を率直にぶつけ合った。

出演者は、▽山内和彦さん（映画『選挙』主演）▽松本哉さん（リサイクルショップ「素人の乱5号店」店主）▽小川智康さん（学生団体ivote副代表、東洋大学4年）▽西丸亮さん（学生団体ivoteメンバー、神奈川大学3年）▽丸山紀一朗さん（早稲田大学大学院J-school1年、学生代表）。