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早稲田の「Prismile(プリスマイル)」、大学対抗女子大生アイドル日本一決定戦に挑む!

今月末、大学対抗の女子大生アイドル日本一決定戦「UNIDOL2017 Summer supported by MARUCHAN QTTA 決勝戦」に、早稲田大学のグループ「Prismile(プリスマイル)」が出場する。早稲田からは3チームが予選に出場し、そのなかで唯一決勝に駒を進めた。2016年4月に結成したばかりの若いチームで、決勝進出は初めてだ。本番へ向けて追い込みの練習が続くなか、決勝にかける思いを聞いた。

写真はUNIDOL2017 Summer 決勝戦に出場する早稲田大「Prismile」のメンバー=2017年7月、杉並区東高円寺で撮影

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 早稲田大学のコピーダンスサークル「Prismile」は今年6月、同大会関東予選に出場し2位で決勝進出を決めた。北海道から九州まで全国5都市で開催された予選の通過チームと、8月末の決勝で対決する。

 コピーダンスとは、アイドルのダンスをまねて踊ることで、「Prismile」は女性アイドルに限らず男性アイドルやアニメなど、ジャンルを問わず手がけるのが特徴だ。

チーム名は「Prism(きらきら輝く)」と「Smile(笑顔)」に由来する。昨年4月、16人のメンバーで結成された。今年7月現在、UNIDOL出場を目指す「ユニドル部」10人と「コピーダンス部」18人に分かれて活動している。

コンセプトは「育成型」ユニドル。「本当に普通の女子大生の私たちが、ステージ上で輝いていくことを、強味にしていきたいから」とユニドル部の部長、あーちゃんさん(2年)は語る。ファンに支えられながら成長していく、という意味が込められている。

 「Prismile」はもともと、他大学との交流を目的とするインカレサークルとして結成された。その後サークルの立ち上げにかかわった幹部の一人が、UNIDOLという全国大会の存在を知り、挑戦することを決意したという。

 

予選敗退の悔しさバネに

 昨年12月、UNIDOL2016-17 Winterに出場。「Prismile」は、前回より少ない5人で挑んだ。結果は予選敗退。上に行けるレベルでないことを突き付けられ、その後、3時間近く反省会をした。大会前までは曜日を明確に決めず、練習に励んでいた。しかし反省会以降は、練習日を水曜日、木曜日と土曜日に固定した。このとき、夏の大会に向けて気持ちを切り替えたという。

 そして今年の春、変化が訪れた。サークル内の体制を変更したのだ。UNIDOLに出たいメンバーがいる一方で、SNSなどへの顔出しやファンとの交流を避け、純粋に踊りたいメンバーもいる。両者の希望を叶えるために、「ユニドル部」と「コピーダンス部」の2つに分けることになった。さらに、冬の大会でリーダーを務めたメンバーが脱退するというピンチもあった。

 5月には秋葉原の駅前で、初めてチケットの手売りをした。ツイッター上で告知し、それを見て足を運んでくれたファンへ、手渡しで販売したのである。「勝ちにいくんだったら、なんでもやらないとっていう覚悟がありました」とあーちゃんさんは振り返る。

 メンバーのあいだで気持ちを共有するため、大会への意気込みを話し、気持ちを1つにする「お話タイム」という場を継続して設けている。本番の3日前に実施されたお話タイムで、みはるんさん(1年)は「多くの先輩から『この大会にかけている』と聞いたとき、同じ方向を向かなければいけないと思った」とブログにつづっている。1期生と2期生の距離を縮める役割も果たしたようだ。

そして、6月の予選、出番は2部の大トリだった。リハーサルが終わってから出演までの時間、曲リーダーが中心となり、最後まで振付の確認をしていた。「本当に、最後の最後まであきらめなかった」。その結果が決勝進出だった。

自分たちのチームが2位で呼ばれるのは、誰も想像していなかったという。発表直後はただ率直に喜びを爆発させたが、しばらくして、決勝に行けることはどういうことなのか、メンバーみんなで考え始めた。低いクオリティは許されないという緊張感と初めての決勝という嬉しい気持ちが混ざり合っている。

予選では「上に行くぞ!」という強めの曲を多く選んだが、決勝では自分たちらしく、お客さんに感謝を伝えられるような定番の曲で勝負する。「曲や衣装にこだわって、印象に残るステージにしたい」と意気込みを語ってくれた。

 本大会は8月29日、東京都江東区の新木場STUDIO COAST(スタジオコースト)にて開催される。

 

この記事は2017年春学期「ニューズライティング入門(朝日新聞提携講座)」(柏木 友紀講師)において作成しました。

 

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