連載:情報流通をめぐる旅「すべてはインターネット、なのか?」

 現代社会はネットと切っても切れない関係にある、という意見に異論をはさむ人はほとんどいないだろう。今日の情報インフラの基盤は、まさしくインターネットなのである。新聞や雑誌に載る情報も多くは印刷工場までネットで送られるよう…

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 現代社会はネットと切っても切れない関係にある、という意見に異論をはさむ人はほとんどいないだろう。今日の情報インフラの基盤は、まさしくインターネットなのである。新聞や雑誌に載る情報も多くは印刷工場までネットで送られるようになった。いわゆる固定電話ですら、バックボーンはインターネットに切り替わりつつある。もはや、ネットとテレビの融合とか、通信の自由化といった狭い範囲の話ではないのだ。

 とくにジャーナリズム/メディアにかかわる人間は、ネット世界で起きているムーブメントを深く理解しなくてはならないだろう。情報を収集し、情報を加工し、情報を発信するプロが、情報通信のインフラや政策で起こっている急激な動きを知らなくて良い道理はないはずだ。さらに、発信したあとにどのように使われるのか、どのように発信側にフィードバックしてくるのかも考えなくてはいけない。そして、紙メディアや電波メディア、それ以外の様々なメディアとも密接にかかわっている。これは重要で大きくて、ダイナミックな問題だ。

 なんてことを思ったら、インターネットや印刷、電波の仕組みも知らなくてはならないし、その上で展開されるビジネスモデルも追わなくてはならない。情報通信法制や著作権などの知的財産権についても考えなくてはならない。そんな一筋縄ではいかない様々な現象を追って旅してみたいなあと思っている。


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【取材・文:藤吉とーきち】


【連載:情報流通をめぐる旅】
第1回: オバマ就任式の日に変わったホワイトハウスのウェブサイト
第2回: All right reservedってどんな意味?
第3回: クリエイティブ・コモンズの基本的思想は共有

<以下、順次掲載>

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  1. 情報流通を巡る旅(1):オバマ就任式の日に変わったホワイトハウスのウェブサイト