早稲田大学―復旦大学ジャーナリズム大学院共同シンポジウム

 2008年11月10日。早稲田大学では「復旦大学デー」として、大学院間の学術交流を目指した国際シンポジウムが開催された。  J-Schoolは、復旦大学・新聞学院と学術交流やダブル・ディグリー・プログラム(両大学院間で…

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 2008年11月10日。早稲田大学では「復旦大学デー」として、大学院間の学術交流を目指した国際シンポジウムが開催された。

 J-Schoolは、復旦大学・新聞学院と学術交流やダブル・ディグリー・プログラム(両大学院間で単位をとり、二つの修士号を獲得できるプログラム)を通じて交流を重ねている。

 この日のシンポジウムでは、早稲田大学政治経済学術院の山本武利教授、復旦大学新聞学院の童兵教授がそれぞれの研究分野について基調講演を行った。

 今回の共同シンポジウムは第二回目である。2007年12月、復旦大学で第一回共同シンポジウムが開催され、その際、両校が2008年から修士課程におけるダブル・ディグリー・プログラムの実施に合意した。現在は、復旦大学からの留学生がJ-Schoolに在学しており、来年度からは復旦大学で学ぶために早稲田大学の学生が渡中することになっている。

 復旦大学は、日本人には意外と知られていないが、「北の北京大学」に対して「南の復旦大学」と並び称される、中国の先端を走る総合大学だ。

 復旦大学新聞学院は1929年に設立され、2009年で80周年を迎える。今回復旦大学の一行として来日した新聞学院の李双龍教授は、「早稲田大学と復旦大学は歴史上の学術交流があったが、戦後は早稲田大学新聞学院が中止されたため続けられなかった。今は早稲田大学J-Schoolと学術交流を復活させることができた。更にたくさんの分野でも共同研究などを通して協力していきたい」と述べた。

 復旦大学新聞学院の歴史は長く、たくさんの国際交流プログラムを行っている。日本では早稲田大学J-Schoolだけではなく、2008年6月に東京大学学際情報学環と学術交流協力覚書を交わした。更にアジア以外でも、イギリスのLSE(ロンドン政治経済学院)とダブル・ディグリー・プログラムを展開している。早稲田大学J-Schoolは若い大学院として、国際交流協力や人材養成などで優れた経験を持つ復旦大学に学ぶ点が多い。

 J-schoolが復旦大学との学術交流やダブル・ディグリー・プログラムを活性化させつつ、優秀な学生を引き入れ、優れた人材を世界に送ることが期待される。


【勝又千重子】