2009年3月15日
中国からニーハオ!!
J-schoolには他国から学びに来ている仲間もいる。特に中国からの留学生が多い。日本人にとってはまだまだ近くて遠い国、中国。そこでジャーナリズムを学んだ彼らは日本で何を感じたのだろうか。J-Schoolで学ぶ中国か…
2009年3月15日
J-schoolには他国から学びに来ている仲間もいる。特に中国からの留学生が多い。日本人にとってはまだまだ近くて遠い国、中国。そこでジャーナリズムを学んだ彼らは日本で何を感じたのだろうか。J-Schoolで学ぶ中国か…
-どうして日本に来ることにしたの?
陳 学部生の頃からずっと日本語とジャーナリズムの勉強をしていたからです。
金 日本語を10年以上習っていたので、長期的に日本に留学してみたかった。大学でもジャーナリズムを勉強していたから、日本の報道の状況を知りたかった。そして、ジャーナリズム教育の違いも比較したかった。
孫 金さんの状況とだいたい同じで中学校から日本語をずっとやっていて、英語より日本語のほうが得意だったから。それに早稲田大学は、中国でもとても有名な大学だから挑戦してみたいと思って留学しました。
-日本では何を学びたいの?
金 ニューメディアやインターネットジャーナリズムについて勉強していきたいです。向こうではフォトジャーナリズムを勉強していました。
孫 中国では広告を勉強していました。日本ではマスメディアを通じた消費意識を、経済学を使って研究したい。
陳 卒業論文は、反日デモにおける中日両国のメディア報道からみる中日両国の言論空間や言論の自由などで、大学院でもこのテーマを続けてやっていきたい。
-日本に来て、中国の報道と違うなって思うことはある?
金 一番面白いと思ったのが日本の国会中継です。どんな内容でも生放送でそのまま流す。それが政治透明化の一つかと思う。中国ではちょっとむずかしいと思う。例えば中国では細かいところでリーダー達がどのように政治のことを決定しているのか、民衆はあまり知らない。一番の違いは、中国は共産党の一党統治の形式でしょ。日本は民主党と自民党がいつも対立している立場で国会で予算とか喧嘩している。それが面白い。
孫 私も国会中継を見たことがあります。
-孫さんは日本の国会中継を見て何か思ったことはありますか?
孫 私は今の日本のジャーナリズムとか言論の自由は中国よりずっといいと思います。中国は他国から言論の自由があまりないと言われています。政府から厳しくコントロールされている。しかし、私はその制限がぜんぜんなくなってしまったら必ず混乱になる可能性があると思う。だから、そのバランスをどうとればいいのかが重要です。
金 中国には一番重要な政策を決める全国人民代表大会がある。例えば政治に参加する党が、共産党の他にも民主党派をはじめ8つの党がある。しかし、共産党を支持する党なので日本のように喧嘩のような光景は見られない。だからちょっとつまらない。
-日本に来て、日本人の中国人に対する態度で気になったことはある?
金 日本人は礼儀正しい民族。ただ、ルールに厳しい。だからもし彼らのルールに従わないと冷たい目で見られる。例えば電車で友達と話してた時に何も言って来なかったけれど、そういう目で見られたことがある。そのかわり、マナーをきちんと守れば日本人は絶対に優しくしてくれる。
孫 中国にいた時、30%の日本人が中国人を嫌いだと聞いていた。でも、実際に来てみたらそうではなかった。みんなけっこう優しくしてくれた。思っていたよりもいい国でした。
(了)