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  •  今年4月に改正入国管理法が施行され、日本は今後より多くの外国人を受け入れるようになる。横浜市の仏向小学校で国際教室を担当する菊池聡先生(52)は多様な文化を尊重する学校の環境づくりに携わっている。「隣にいる人とうまくいくためにお互いの納得のいく方法を考えていくのが多文化共生」だと話す。

(トップの写真:各国を旅して集めた民族衣装の前で、多様なルーツを持つ子どもたちについて語る菊池聡先生=2019年5月20日、横浜市保土ヶ谷区の横浜市立仏向小学校、萩野愛撮影)

    多文化を尊重する社会を子どもたちと共に

     今年4月に改正入国管理法が施行され、日本は今後より多くの外国人を受け入れるようになる。横浜市の仏向小学校で国際教室を担当する菊池聡先生(52)は多様な文化を尊重する学校の環境づくりに携わっている。「隣にいる人とうまくいくためにお互いの納得のいく方法を考えていくのが多文化共生」だと話す。 (トップの写真:各国を旅して集めた民族衣装の前で、多様なルーツを持つ子どもたちについて語る菊池聡先生=2019年5月20日、横浜市保土ヶ谷区の横浜市立仏向小学校、萩野愛撮影)

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  • 教室に早めに入ると必ずと言っていいほど、学生たちが食事をしている。2限と3限の間の昼休み、コンビニには長蛇の列が、学食の食券売場の前も行列ができている。私が「ワセダのランチラッシュ」と名付けた光景である。大教室のうしろで、カップラーメンをすする学生がいたのには愕然とした。学生たちはどうして落ち着いてランチタイムを過ごせないのだろうか。いつも疑問に思っていた。 

私が担当する「雑誌編集入門B」(政治学研究科ジャーナリズムコース)では、院生による自主的なフリーペーパーの制作に取り組んでいる。2018年度は、「早稲田の食」をテーマに、「ランチラッシュ」の実態とその原因、解消の方策を取り上げた。

    ワセダのランチラッシュ 解明するフリーペーパー

    教室に早めに入ると必ずと言っていいほど、学生たちが食事をしている。2限と3限の間の昼休み、コンビニには長蛇の列が、学食の食券売場の前も行列ができている。私が「ワセダのランチラッシュ」と名付けた光景である。大教室のうしろで、カップラーメンをすする学生がいたのには愕然とした。学生たちはどうして落ち着いてランチタイムを過ごせないのだろうか。いつも疑問に思っていた。 私が担当する「雑誌編集入門B」(政治学研究科ジャーナリズムコース)では、院生による自主的なフリーペーパーの制作に取り組んでいる。2018年度は、「早稲田の食」をテーマに、「ランチラッシュ」の実態とその原因、解消の方策を取り上げた。

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  •  高田馬場駅から早稲田通りを沿って10分ほど歩いたところに、白黒の看板を掲げる「ウルムチ」がある。パティグリ・アブラさんとハミティ・オスマンさん夫婦が経営しているウィグル料理店だ。店名の由来は、二人の出身地、新疆ウイグル自治区首府ウルムチへの思いにある。今年で3年目を迎える。

(トップ写真:パティグリさんがラグ麺を作っている。両手で引きのばして作って、茹で、鶏肉や羊肉、野菜、唐辛子などの炒めものをかけ、食前に混ぜて食べる。)

    高田馬場のウルムチ

     高田馬場駅から早稲田通りを沿って10分ほど歩いたところに、白黒の看板を掲げる「ウルムチ」がある。パティグリ・アブラさんとハミティ・オスマンさん夫婦が経営しているウィグル料理店だ。店名の由来は、二人の出身地、新疆ウイグル自治区首府ウルムチへの思いにある。今年で3年目を迎える。 (トップ写真:パティグリさんがラグ麺を作っている。両手で引きのばして作って、茹で、鶏肉や羊肉、野菜、唐辛子などの炒めものをかけ、食前に混ぜて食べる。)

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  • 小雨の降る夜に、街の向こうに明るい光が見えてきた。イタリア風のラーメン屋「一八亭」の看板だ。西武新宿線の西武柳沢駅から歩いて7分で着けた。店に入ると、温かい黄色を基調としたライトに癒された。お店を経営するイタリア人の夫ジャンニさんと日本人の妻知枝さんが出迎えてくれた。

(トップの写真:テボで湯切りをするジャンニさん)

    ラーメンなのに、イタリアン

    小雨の降る夜に、街の向こうに明るい光が見えてきた。イタリア風のラーメン屋「一八亭」の看板だ。西武新宿線の西武柳沢駅から歩いて7分で着けた。店に入ると、温かい黄色を基調としたライトに癒された。お店を経営するイタリア人の夫ジャンニさんと日本人の妻知枝さんが出迎えてくれた。 (トップの写真:テボで湯切りをするジャンニさん)

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  •  やりがいがある仕事とは何か。学生なら一度は考えてしまう。「大学の魅力を伝えるという仕事は、すごくやりがいがあって楽しい」。そう語るのは、早稲田ウィークリー編集担当である木綿洋平(もめん・ようへい)さんだ。「働く」とは何か。就職活動を目前にする学生に、考えさせられる言葉だ。

(トップの写真:早稲田ウィークリー編集室 木綿洋平さん)

    早稲田大学の魅力を伝える 木綿洋平さん

     やりがいがある仕事とは何か。学生なら一度は考えてしまう。「大学の魅力を伝えるという仕事は、すごくやりがいがあって楽しい」。そう語るのは、早稲田ウィークリー編集担当である木綿洋平(もめん・ようへい)さんだ。「働く」とは何か。就職活動を目前にする学生に、考えさせられる言葉だ。 (トップの写真:早稲田ウィークリー編集室 木綿洋平さん)

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  •  早稲田大学教育学部で、落語を通して教員の授業技術向上を目指す講義が行われている。教職課程の授業のひとつで、講師は現役の落語家。落語の導入部分「まくら」や、観客との真剣勝負の様は、授業で生徒と向き合う教師の姿勢と通じるところがあるという。「面白い先生」の養成を目指す、同学部国語科の講義をのぞいてみた。

(トップの写真:落語の実演に聞き入る金原亭馬治さん(手前)と金井景子教授(左奥)、学生たち=2018年6月29日、東京都新宿区の早稲田大学、門間圭祐撮影)

    「落語を通し、面白い先生を育てたい」

     早稲田大学教育学部で、落語を通して教員の授業技術向上を目指す講義が行われている。教職課程の授業のひとつで、講師は現役の落語家。落語の導入部分「まくら」や、観客との真剣勝負の様は、授業で生徒と向き合う教師の姿勢と通じるところがあるという。「面白い先生」の養成を目指す、同学部国語科の講義をのぞいてみた。 (トップの写真:落語の実演に聞き入る金原亭馬治さん(手前)と金井景子教授(左奥)、学生たち=2018年6月29日、東京都新宿区の早稲田大学、門間圭祐撮影)

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  •  東京都新宿区、早稲田通り沿いにある「喫茶 タビビトの木」は旅をテーマにしたカフェ。尾林安政店長(47)がこれまでに訪れたタイやインド、チベットなどの料理を提供する。今年5月でオープンから1周年を迎えた。旅先で知らない人同士が集う「ゲストハウス」みたいな店にしたいという。日常の中で旅を感じられる場、そして人と人とが繋がれる場として、こだわりが詰まった店だ。

(トップの写真:中国で使われているティーポットを手にする尾林安政店長=2018年5月18日、新宿区西早稲田の喫茶タビビトの木、戸恒幾汰撮影)

    旅人たちの止まり木に
    カフェから旅の魅力を発信する尾林安政店長

     東京都新宿区、早稲田通り沿いにある「喫茶 タビビトの木」は旅をテーマにしたカフェ。尾林安政店長(47)がこれまでに訪れたタイやインド、チベットなどの料理を提供する。今年5月でオープンから1周年を迎えた。旅先で知らない人同士が集う「ゲストハウス」みたいな店にしたいという。日常の中で旅を感じられる場、そして人と人とが繋がれる場として、こだわりが詰まった店だ。 (トップの写真:中国で使われているティーポットを手にする尾林安政店長=2018年5月18日、新宿区西早稲田の喫茶タビビトの木、戸恒幾汰撮影)

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  •  早稲田大学学生部が実施している「学生生活調査」(2016年度)によると、学生の4割が学生生活全般に関して不安や悩みを抱えていることが分かった。最近はSNSに関連したコミュニケーションの悩みを抱える学生が増えているという。同大保健センター・学生相談室の心理専門相談員、樫木啓二さんは、気軽に相談に訪れてほしいと呼びかけている。

(トップの写真:「こんなことで相談していいのか、などと抱え込まないで気軽に来てほしい」と話す学生相談室心理専門相談員の樫木啓二さん=2018年7月12日、東京都新宿区早稲田キャンパス、金安如依撮影)

    悩み事、抱え込まずに学生相談室へ

     早稲田大学学生部が実施している「学生生活調査」(2016年度)によると、学生の4割が学生生活全般に関して不安や悩みを抱えていることが分かった。最近はSNSに関連したコミュニケーションの悩みを抱える学生が増えているという。同大保健センター・学生相談室の心理専門相談員、樫木啓二さんは、気軽に相談に訪れてほしいと呼びかけている。 (トップの写真:「こんなことで相談していいのか、などと抱え込まないで気軽に来てほしい」と話す学生相談室心理専門相談員の樫木啓二さん=2018年7月12日、東京都新宿区早稲田キャンパス、金安如依撮影)

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  •  早稲田大学GS(Gender and Sexuality)センターは、開設から2年目を迎えている。学生や職員の多様な価値観や生き方を尊重するキャンパスを目指し、ジェンダーやセクシュアリティに関する悩みを抱えた学生や職員のより所として活動している。学生や職員からの声が制度改革につながる例も出てきた。しかし、意識面での変化は道半ば。「整ってきた制度にどれだけ心が追いつくかです」と同センター専門職員の渡邉歩さんは語る。誰もが暮らしやすい社会のために、何が必要なのか。

(トップの写真:学生からの相談に応じる渡邉歩さん=2018年7月10日、早稲田大学GSセンター、戸恒幾汰撮影)

    心の変化に向け取り組み進む 早稲田大学GSセンター

     早稲田大学GS(Gender and Sexuality)センターは、開設から2年目を迎えている。学生や職員の多様な価値観や生き方を尊重するキャンパスを目指し、ジェンダーやセクシュアリティに関する悩みを抱えた学生や職員のより所として活動している。学生や職員からの声が制度改革につながる例も出てきた。しかし、意識面での変化は道半ば。「整ってきた制度にどれだけ心が追いつくかです」と同センター専門職員の渡邉歩さんは語る。誰もが暮らしやすい社会のために、何が必要なのか。 (トップの写真:学生からの相談に応じる渡邉歩さん=2018年7月10日、早稲田大学GSセンター、戸恒幾汰撮影)

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  •  選挙権が18歳に引き下げられてから2年半がたった。若者の政治離れや投票率の低下が改めて問題視され、教育現場では政治に主体的に参加できるよう主権者教育も始まっている。若者と政治を近づけようとNPO法人「YouthCreate(ユースクリエイト)」(東京都中野区)を立ち上げた原田謙介代表理事(32)は「次の世代に負担を先送りにしていく政治ではダメだ」と、若者たちに政治参加を呼びかけている。

(トップの写真:NPO法人「YouthCreate」の原田謙介さん。総務省主催の18歳選挙権のイベントにも関わった=2018年5月23日、東京都中野区、河合遼撮影)

    若者への主権者教育に取り組むNPO法人代表理事・原田謙介さん

     選挙権が18歳に引き下げられてから2年半がたった。若者の政治離れや投票率の低下が改めて問題視され、教育現場では政治に主体的に参加できるよう主権者教育も始まっている。若者と政治を近づけようとNPO法人「YouthCreate(ユースクリエイト)」(東京都中野区)を立ち上げた原田謙介代表理事(32)は「次の世代に負担を先送りにしていく政治ではダメだ」と、若者たちに政治参加を呼びかけている。 (トップの写真:NPO法人「YouthCreate」の原田謙介さん。総務省主催の18歳選挙権のイベントにも関わった=2018年5月23日、東京都中野区、河合遼撮影)

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  •  2011年の東日本大震災から7年。阿部浩一福島大学教授(50)は、「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」の代表として、震災で危機に瀕した歴史資料を保存する活動を続けている。被災地の記憶を次の世代へ残すため活動する阿部教授を追うと、福島の人と共に歩もうとする姿が見えてきた。

(トップの写真:明治期の手紙を一枚一枚、丁寧にめくり、シャッターに収める阿部教授と学生たち=2018年5月23日、福島大学、門間圭祐撮影)

    被災地の記憶を後世へ
    歴史資料の保存進める福島大教授

     2011年の東日本大震災から7年。阿部浩一福島大学教授(50)は、「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」の代表として、震災で危機に瀕した歴史資料を保存する活動を続けている。被災地の記憶を次の世代へ残すため活動する阿部教授を追うと、福島の人と共に歩もうとする姿が見えてきた。 (トップの写真:明治期の手紙を一枚一枚、丁寧にめくり、シャッターに収める阿部教授と学生たち=2018年5月23日、福島大学、門間圭祐撮影)

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  •  様々な生きづらさを抱えた子供達に家庭や学校以外の居場所を提供するNPO法人、ハーフタイム(東京都葛飾区、石原啓子理事長)。2010年に当時、早稲田大学在学中だった三枝功侍さん(30)が立ちあげた。心を閉ざしがちな子供達に寄り添い続け、「クサさん」の愛称で親しまれている。子供達が自分たちの居場所を見つけ、同団体を必要としなくなる日まで、「いま彼らが求めること、自分が出来ることをしたい」と話す。

(トップの写真:子供達にとってお兄さん的存在の三枝功侍さん=2018年6月13日、東京都葛飾区金町、ハーフタイムのたまり場、金安如依撮影)

    子供達に「第3の居場所」を提供したい

     様々な生きづらさを抱えた子供達に家庭や学校以外の居場所を提供するNPO法人、ハーフタイム(東京都葛飾区、石原啓子理事長)。2010年に当時、早稲田大学在学中だった三枝功侍さん(30)が立ちあげた。心を閉ざしがちな子供達に寄り添い続け、「クサさん」の愛称で親しまれている。子供達が自分たちの居場所を見つけ、同団体を必要としなくなる日まで、「いま彼らが求めること、自分が出来ることをしたい」と話す。 (トップの写真:子供達にとってお兄さん的存在の三枝功侍さん=2018年6月13日、東京都葛飾区金町、ハーフタイムのたまり場、金安如依撮影)

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  •  里親家庭や養子縁組の家族らを被写体とした写真展「フォスター」が、6月2日から7月1日まで東京都世田谷区で開催された。親子が一緒に台所に立つ姿やこたつでくつろぐ姿など、何気ない家族の日常を切り取った写真が並んだ。企画した神奈川県川崎市の写真家・江連麻紀さん(38)に、伝えたい思いを聞いた。

(トップの写真:写真展を企画した江連麻紀さん。カメラを向ける先には、生きづらさを抱えた人が多い=2018年6月12日、東京都世田谷区、清水郁撮影)

    「完璧じゃなくていい」
    里親家庭や養子縁組家族を撮る写真家・江連麻紀さん

     里親家庭や養子縁組の家族らを被写体とした写真展「フォスター」が、6月2日から7月1日まで東京都世田谷区で開催された。親子が一緒に台所に立つ姿やこたつでくつろぐ姿など、何気ない家族の日常を切り取った写真が並んだ。企画した神奈川県川崎市の写真家・江連麻紀さん(38)に、伝えたい思いを聞いた。 (トップの写真:写真展を企画した江連麻紀さん。カメラを向ける先には、生きづらさを抱えた人が多い=2018年6月12日、東京都世田谷区、清水郁撮影)

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  •  「セクシュアル・ハラスメント」は、29年前の裁判がきっかけで広まった言葉だった。この訴訟を担当したのは第二東京弁護士会所属の角田由紀子さん(75)。元財務事務次官による女性記者へのセクハラ問題で、財務省が被害者に名乗り出るように求めた際、撤回を求めて署名活動を行った。30年近く「セクハラ」問題と向き合う角田さんに、自身の体験と照らし合わせて現状をどう見ているか聞いた。

(トップの写真:「30年経っても性差別の構造は変わっていない」と語る角田由紀子弁護士=2018年6月21日、東京都千代田区の弁護士会館、平木場大器撮影)

    「セクハラ」問題と戦い続ける弁護士

     「セクシュアル・ハラスメント」は、29年前の裁判がきっかけで広まった言葉だった。この訴訟を担当したのは第二東京弁護士会所属の角田由紀子さん(75)。元財務事務次官による女性記者へのセクハラ問題で、財務省が被害者に名乗り出るように求めた際、撤回を求めて署名活動を行った。30年近く「セクハラ」問題と向き合う角田さんに、自身の体験と照らし合わせて現状をどう見ているか聞いた。 (トップの写真:「30年経っても性差別の構造は変わっていない」と語る角田由紀子弁護士=2018年6月21日、東京都千代田区の弁護士会館、平木場大器撮影)

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  •  今年3月31日、福島県浪江町の避難指示が一部を除き解除された。同町の特定非営利法人Jinの代表である川村博さん(62)は、浪江を花の一大産地として復興させようと、3年前から花卉栽培を続けている。原発事故後、野菜の栽培が難しくなり、花の栽培に切り替えた。当初は出荷方法さえわからず、価格も伸び悩んだ。だが、苗の仕入れや取引方法を独自に工夫し、現在では全国で5本の指に入るほどのトルコギキョウを出荷するまでになった。避難指示解除から1か月のこの地で、川村さんは今何を思うのか。ゴールデンウィーク真っただなかの5月5日、復旧したばかりの常磐線に乗って会いに出掛けた。

(トップの写真 : 「農業で食っていけることを証明したい」と語る川村博さん=2017年5月5日、福島県浪江町、森江勇歩撮影)

    「日本一の花をつくる」
    花卉栽培による復興をめざして

     今年3月31日、福島県浪江町の避難指示が一部を除き解除された。同町の特定非営利法人Jinの代表である川村博さん(62)は、浪江を花の一大産地として復興させようと、3年前から花卉栽培を続けている。原発事故後、野菜の栽培が難しくなり、花の栽培に切り替えた。当初は出荷方法さえわからず、価格も伸び悩んだ。だが、苗の仕入れや取引方法を独自に工夫し、現在では全国で5本の指に入るほどのトルコギキョウを出荷するまでになった。避難指示解除から1か月のこの地で、川村さんは今何を思うのか。ゴールデンウィーク真っただなかの5月5日、復旧したばかりの常磐線に乗って会いに出掛けた。 (トップの写真 : 「農業で食っていけることを証明したい」と語る川村博さん=2017年5月5日、福島県浪江町、森江勇歩撮影)

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  •  早稲田通りにある「早稲田小劇場どらま館」の1階に今年6月、コッペパンを使った軽食店「COPPE(コッペ)」がオープンした。コッペパンは最近テレビの情報番組などで頻繁に特集されたり、料理本なども売り出されたりしてブームとなっている。手軽で単価も安く、ボリュームもあることが理由のようだ。昔はよく給食などで出され、懐かしさから手に取る人も多いのではないだろうか。手軽な美味しさは、早稲田生にウケるのか。

(トップの写真:「COPPE」で販売中のイチゴ&ホイップコッペとアイスティー。早稲田生なら、休憩時に大隈庭園で食べるのもいい=東京都新宿区の大隈庭園で、2017年7月19日、二神花帆撮影)

    早稲田通りに「COPPE」開店
    コッペパンブーム到来

     早稲田通りにある「早稲田小劇場どらま館」の1階に今年6月、コッペパンを使った軽食店「COPPE(コッペ)」がオープンした。コッペパンは最近テレビの情報番組などで頻繁に特集されたり、料理本なども売り出されたりしてブームとなっている。手軽で単価も安く、ボリュームもあることが理由のようだ。昔はよく給食などで出され、懐かしさから手に取る人も多いのではないだろうか。手軽な美味しさは、早稲田生にウケるのか。 (トップの写真:「COPPE」で販売中のイチゴ&ホイップコッペとアイスティー。早稲田生なら、休憩時に大隈庭園で食べるのもいい=東京都新宿区の大隈庭園で、2017年7月19日、二神花帆撮影)

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  •  「気軽に参加できて、ニーズにあったボランティアを提供したい」。千葉県市川市在住の立正大4年生、武井裕典さん(22)は、東日本大震災支援のための学生団体「Youth for(ユース・フォー)3.11」の代表を務めている。若者による東北への支援を継続的に続け、新たに関東の中山間地域へもボランティアの派遣を始めた。一時は減少傾向にあった派遣人数も、また増え始めているという。

(トップの写真:「ユース・フォー・3.11」代表の武井裕典さん=東京都品川区のオフィス前で、2017年5月12日、二神花帆撮影)

    継続可能なボランティア作りを目指して
    学生団体代表・武井裕典さん

     「気軽に参加できて、ニーズにあったボランティアを提供したい」。千葉県市川市在住の立正大4年生、武井裕典さん(22)は、東日本大震災支援のための学生団体「Youth for(ユース・フォー)3.11」の代表を務めている。若者による東北への支援を継続的に続け、新たに関東の中山間地域へもボランティアの派遣を始めた。一時は減少傾向にあった派遣人数も、また増え始めているという。 (トップの写真:「ユース・フォー・3.11」代表の武井裕典さん=東京都品川区のオフィス前で、2017年5月12日、二神花帆撮影)

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  • 早稲田大学の劇団「森(しん)」が今年6月末から上演した現代劇「ドキュメンタリー」が、盛況で幕を閉じた。全6公演の観客動員数は計250人で、最終日には当日券を求めて観客が列をなした。男女の恋愛バトルや人の生死といったいわゆる劇的な展開はない。しかし、なぜこの劇は人気を集めたのだろうか。脚本・演出を担当した早稲田大学文学部3年の川口コウ(21)さんに、作品にこめた思いを聞いた。

(トップの写真:「ドキュメンタリー」で脚本・演出を担当した川口コウさん=2017年7月、東京都新宿区西早稲田、河野さくら撮影)

    現代劇「ドキュメンタリー」が盛況

    早稲田大学の劇団「森(しん)」が今年6月末から上演した現代劇「ドキュメンタリー」が、盛況で幕を閉じた。全6公演の観客動員数は計250人で、最終日には当日券を求めて観客が列をなした。男女の恋愛バトルや人の生死といったいわゆる劇的な展開はない。しかし、なぜこの劇は人気を集めたのだろうか。脚本・演出を担当した早稲田大学文学部3年の川口コウ(21)さんに、作品にこめた思いを聞いた。 (トップの写真:「ドキュメンタリー」で脚本・演出を担当した川口コウさん=2017年7月、東京都新宿区西早稲田、河野さくら撮影)

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  •  新宿区で「内藤とうがらし」の栽培エリアが広がっている。早稲田・高田馬場エリアでも、2012年に「アトム通貨 内藤とうがらしプロジェクト」が発足。同地域の企業や学校、商店街が栽培し、収穫したとうがらしを使った料理を楽しむ恒例の「バル辛フェスタ」は今年も9月30日から5日間の開催が決まっている。地元は、更なるPRに力を入れている。

(トップの写真:「バル辛フェスタ」広報担当、手塚プロダクション著作権事業局の日高海さん=2017年7月12日、東京都新宿区高田馬場、手塚プロダクションのオフィスにて、黒田杏子撮影)

    早稲田・高田馬場の地域ブランド「内藤とうがらし」の栽培広がる
    収穫期にフードイベント、9月末から

     新宿区で「内藤とうがらし」の栽培エリアが広がっている。早稲田・高田馬場エリアでも、2012年に「アトム通貨 内藤とうがらしプロジェクト」が発足。同地域の企業や学校、商店街が栽培し、収穫したとうがらしを使った料理を楽しむ恒例の「バル辛フェスタ」は今年も9月30日から5日間の開催が決まっている。地元は、更なるPRに力を入れている。 (トップの写真:「バル辛フェスタ」広報担当、手塚プロダクション著作権事業局の日高海さん=2017年7月12日、東京都新宿区高田馬場、手塚プロダクションのオフィスにて、黒田杏子撮影)

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  •  地震で大きな被害を受けた熊本で8月5日、現役選手にOB選手を加えた全早慶戦(オール早慶戦)が開催された。もともとは昨年の夏に開催される予定だったが、震災の影響で中止となり、今年ようやく実現した。熊本出身で、高校時代に済々黌(せいせいこう)のエースとして、夏の甲子園大会、春の選抜大会に出場した左腕、早稲田の大竹耕太郎投手(22)が先発で出場。熊本城公園内にある藤崎台県営野球場には、早慶のOB、済々黌の関係者ら多くの県民が訪れ、スタンドを埋めた。早稲田大学、慶應義塾大学両校の応援指導部やチアリーダーズも駆け付け、神宮球場さながらの光景が広がった。

(トップの写真:試合前に挨拶をする早稲田大学と慶應義塾大学の選手たち=2017年8月5日、熊本県熊本市中央区、藤崎台県営野球場、森江勇歩撮影)

    熊本で全早慶戦開催
    熊本出身・早稲田の大竹投手が力投

     地震で大きな被害を受けた熊本で8月5日、現役選手にOB選手を加えた全早慶戦(オール早慶戦)が開催された。もともとは昨年の夏に開催される予定だったが、震災の影響で中止となり、今年ようやく実現した。熊本出身で、高校時代に済々黌(せいせいこう)のエースとして、夏の甲子園大会、春の選抜大会に出場した左腕、早稲田の大竹耕太郎投手(22)が先発で出場。熊本城公園内にある藤崎台県営野球場には、早慶のOB、済々黌の関係者ら多くの県民が訪れ、スタンドを埋めた。早稲田大学、慶應義塾大学両校の応援指導部やチアリーダーズも駆け付け、神宮球場さながらの光景が広がった。 (トップの写真:試合前に挨拶をする早稲田大学と慶應義塾大学の選手たち=2017年8月5日、熊本県熊本市中央区、藤崎台県営野球場、森江勇歩撮影)

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