地域 Archive

  • 「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる街が東京にある。およそ10軒のミャンマー料理店が集まり、その数は全国一。学生街やアトム誕生の地として知られる、高田馬場のもう一つの顔だ。その中心には、ミャンマー人の心の支えとなっている民間団体がある。

    高田馬場で在日ミャンマー人の「駆け込み寺」

    「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる街が東京にある。およそ10軒のミャンマー料理店が集まり、その数は全国一。学生街やアトム誕生の地として知られる、高田馬場のもう一つの顔だ。その中心には、ミャンマー人の心の支えとなっている民間団体がある。

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  • 身近な存在であるはずの地方行政や地方議会。地方主権が叫ばれ、その重要性は強調されるが、果たして、私たちはどこまで、地域の政策に関心を寄せているだろうか。地域住民の関心が低く、マスメディアの報道もほとんどない中で何が起こってるのかー。渋谷区の不透明な土地取引に関する取材を通して、民主的な手続きなく進められるないの政策決定の在り方を問う。

    渋谷区で不透明な土地買収
    区民の要望はあったのか?

    身近な存在であるはずの地方行政や地方議会。地方主権が叫ばれ、その重要性は強調されるが、果たして、私たちはどこまで、地域の政策に関心を寄せているだろうか。地域住民の関心が低く、マスメディアの報道もほとんどない中で何が起こってるのかー。渋谷区の不透明な土地取引に関する取材を通して、民主的な手続きなく進められるないの政策決定の在り方を問う。

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  • 縁側でお茶を一杯すすりながら過ごす日曜日なんていかがだろう。静岡県の山中、大間集落の民家7軒で、3年前に始まった「縁側お茶カフェ」。お茶の名産地が誇る味と、標高800mから見渡す絶景、そして住民のお年寄りたちの温かい気持ちがあなたをおもてなしする。

    天空の里へいらっしゃい、縁側に「あなたの実家」あります

    縁側でお茶を一杯すすりながら過ごす日曜日なんていかがだろう。静岡県の山中、大間集落の民家7軒で、3年前に始まった「縁側お茶カフェ」。お茶の名産地が誇る味と、標高800mから見渡す絶景、そして住民のお年寄りたちの温かい気持ちがあなたをおもてなしする。

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  • JR高円寺駅を出てすぐの北中通り商店街に、「素人の乱」という看板を掲げた店が8店舗並んでいる。リサイクルショップ、古着屋、飲み屋など、様々だ。2005年に松本哉さん(36)がリサイクルショップ「素人の乱」を始めて以来、30代の男性が次々と同じ名前で店を始めた。地域や仲間との密なコミュニケーションを重ね、お金を使わず楽しく生きられる社会を作ろうとしている。

    お金を使わずに楽しく生きる、高円寺・素人の乱

    JR高円寺駅を出てすぐの北中通り商店街に、「素人の乱」という看板を掲げた店が8店舗並んでいる。リサイクルショップ、古着屋、飲み屋など、様々だ。2005年に松本哉さん(36)がリサイクルショップ「素人の乱」を始めて以来、30代の男性が次々と同じ名前で店を始めた。地域や仲間との密なコミュニケーションを重ね、お金を使わず楽しく生きられる社会を作ろうとしている。

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  • 「はい、いらしゃい。安くするよ」。朝6時過ぎの六本木ヒルズに、威勢のいい声が響く。毎週土曜早朝、茨城県から新鮮な野菜や果物が届き、「いばらき市」が開催される。新鮮なものが安く手に入ると人気だ。六本木や麻布かいわいの人びとに親しまれ、今年で7年目を迎えた。

    都心の六本木で朝市 「いばらき市」の人気

    「はい、いらしゃい。安くするよ」。朝6時過ぎの六本木ヒルズに、威勢のいい声が響く。毎週土曜早朝、茨城県から新鮮な野菜や果物が届き、「いばらき市」が開催される。新鮮なものが安く手に入ると人気だ。六本木や麻布かいわいの人びとに親しまれ、今年で7年目を迎えた。

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  • 東京都心は江東区、スカイツリーに程近い横十間川親水公園で、お江戸体験はいかがですか。船頭さんがこぐ昔ながらの「和船」に、無料で乗ることができるのだ。運営は、和船操船の伝統技術を保存する「和船友の会」。中学生から95歳までの男女60人が、ボランティアで和船の魅力を伝えている。

    若手へつながる江戸の伝統文化「和船友の会」

    東京都心は江東区、スカイツリーに程近い横十間川親水公園で、お江戸体験はいかがですか。船頭さんがこぐ昔ながらの「和船」に、無料で乗ることができるのだ。運営は、和船操船の伝統技術を保存する「和船友の会」。中学生から95歳までの男女60人が、ボランティアで和船の魅力を伝えている。

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  • 日本最南端の新聞社・八重山毎日新聞の松田良孝記者(41)は、戦前から密接な関係が続く八重山諸島と台湾を取材している。戦時中の台湾疎開を取材した著作は今年、第14回新聞労連ジャーナリスト大賞を受賞した。石垣島にある同社内では唯一の本土出身記者。地元出身者にはない独自の視点で八重山を見つめる。

    石垣島で台湾を追い続ける記者 松田良孝さん ―地元出身では見えないものを書く

    日本最南端の新聞社・八重山毎日新聞の松田良孝記者(41)は、戦前から密接な関係が続く八重山諸島と台湾を取材している。戦時中の台湾疎開を取材した著作は今年、第14回新聞労連ジャーナリスト大賞を受賞した。石垣島にある同社内では唯一の本土出身記者。地元出身者にはない独自の視点で八重山を見つめる。

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  •   東京メトロ東西線の早稲田駅近くの路地裏に、「香港料理 太公望」という店がある。周囲にたくさんある中華料理店と、「太公望」は一見どこも違わない。しかしこの店は、マスターがとっても怖い。最初は驚くが、なぜか次第に、マスターの人柄にひかれるようになる。通い詰める人も、少なくない。

    一見怖いけど……。人情味あふれる香港料理店、太公望

    東京メトロ東西線の早稲田駅近くの路地裏に、「香港料理 太公望」という店がある。周囲にたくさんある中華料理店と、「太公望」は一見どこも違わない。しかしこの店は、マスターがとっても怖い。最初は驚くが、なぜか次第に、マスターの人柄にひかれるようになる。通い詰める人も、少なくない。

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  • 都心から電車で1時間。古き良き時代がよみがえる観光都市がある。蔵造りの商店が軒を連ねる埼玉県の「小江戸」、川越。昨年、放映されたNHK連続テレビ小説「つばさ」の舞台にもなった。かつては地方の一商店街にすぎなかった街が、今は観光客であふれかえる。そこには、地元のきずなと持ち味を活かす町づくりがあった。

    伝統の味にじむ「小江戸川越」

    都心から電車で1時間。古き良き時代がよみがえる観光都市がある。蔵造りの商店が軒を連ねる埼玉県の「小江戸」、川越。昨年、放映されたNHK連続テレビ小説「つばさ」の舞台にもなった。かつては地方の一商店街にすぎなかった街が、今は観光客であふれかえる。そこには、地元のきずなと持ち味を活かす町づくりがあった。

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  •   ペットに癒されたら、今度はペットを癒してあげたい――。そんな飼い主の要望に応じて、ペット産業は様々な新しい取り組みをしている。その一つ、東京・港区のお台場にある「網吉の湯」を訪ねてみた。ここは、犬をリラックスさせるための、犬専用の温泉だ。

    ペットを癒してあげたい/犬も温泉に入る時代

    ペットに癒されたら、今度はペットを癒してあげたい――。そんな飼い主の要望に応じて、ペット産業は様々な新しい取り組みをしている。その一つ、東京・港区のお台場にある「網吉の湯」を訪ねてみた。ここは、犬をリラックスさせるための、犬専用の温泉だ。

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  • 毎年5月、足の痛みに耐え、新しい友達を作りながら、学生たちが約100キロを歩き通す。「本庄~早稲田100キロハイク」は、埼玉県本庄市から早稲田大学までを2日間かけて歩くイベントだ。1962年に始まり、今では早慶戦、早稲田祭と並ぶ早稲田の名物行事となっている。

    早稲田らしく、青春を送ろう──「本庄~早稲田100キロハイク」

    毎年5月、足の痛みに耐え、新しい友達を作りながら、学生たちが約100キロを歩き通す。「本庄~早稲田100キロハイク」は、埼玉県本庄市から早稲田大学までを2日間かけて歩くイベントだ。1962年に始まり、今では早慶戦、早稲田祭と並ぶ早稲田の名物行事となっている。

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  • 早稲田大学の大隈庭園。多くの人が憩うこの場所に、小さな田んぼがあるのをご存じだろうか。学生NPO「農楽塾」(のうがくじゅく)という、早稲田の学生団体が活動拠点としている「わせでん」だ。広さはわずか24平方メートルにすぎないが、今年も稲がすくすくと育っている。

    早稲田に田んぼ「わせでん」を復活

    早稲田大学の大隈庭園。多くの人が憩うこの場所に、小さな田んぼがあるのをご存じだろうか。学生NPO「農楽塾」(のうがくじゅく)という、早稲田の学生団体が活動拠点としている「わせでん」だ。広さはわずか24平方メートルにすぎないが、今年も稲がすくすくと育っている。

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  • 色とりどりのおむすびが並ぶ棚の間から、ひときわ巨大なおむすびが顔をのぞかせている。「いらっしゃいませ!」。おむすびを整理する手を止め、笑顔で立ちあがったのは、おむすび形のマスコットを頭にかぶった「おむすびマン」。ここ「おむすび茶屋」の店長、和田政幸さん(26)だ。農家の思いのこもったお米を多くの人々に味わってほしいと、「おむすびマン」ただいま早稲田に出没中。

    お客さんと農家を結ぶ、早稲田の「新米」おむすび店

    色とりどりのおむすびが並ぶ棚の間から、ひときわ巨大なおむすびが顔をのぞかせている。「いらっしゃいませ!」。おむすびを整理する手を止め、笑顔で立ちあがったのは、おむすび形のマスコットを頭にかぶった「おむすびマン」。ここ「おむすび茶屋」の店長、和田政幸さん(26)だ。農家の思いのこもったお米を多くの人々に味わってほしいと、「おむすびマン」ただいま早稲田に出没中。

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  • 早稲田大学早稲田キャンパスの裏手に、学生が企画・設計・運営の全てを手掛けるカフェがある。「くつろぎと刺激のセカンドハウス」をコンセプトとする「02cafe」(ニカフェ)は、だれにとっても心地よい居場所であり、同時に、早稲田のカルチャー発信地だ。

    学生だけで運営する「くつろぎと刺激のカフェ」

    早稲田大学早稲田キャンパスの裏手に、学生が企画・設計・運営の全てを手掛けるカフェがある。「くつろぎと刺激のセカンドハウス」をコンセプトとする「02cafe」(ニカフェ)は、だれにとっても心地よい居場所であり、同時に、早稲田のカルチャー発信地だ。

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  • 大好きなあの映画、見逃したあのシリーズを大きなスクリーンでもう一度観たい。そんな願いがかなう場所がある。高田馬場駅から徒歩5分の早稲田松竹映画劇場だ。人気作品が2本立て1300円の名画座で、多くの学生や地元の人々、映画ファンが訪れる。だが一時は、存続の危機に直面した。どのように乗り越え、にぎわいを取り戻したのだろうか。

    うつり変わる街で今も愛される老舗名画座

    大好きなあの映画、見逃したあのシリーズを大きなスクリーンでもう一度観たい。そんな願いがかなう場所がある。高田馬場駅から徒歩5分の早稲田松竹映画劇場だ。人気作品が2本立て1300円の名画座で、多くの学生や地元の人々、映画ファンが訪れる。だが一時は、存続の危機に直面した。どのように乗り越え、にぎわいを取り戻したのだろうか。

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  • 早稲田大学のキャンパスで、放置自転車を再生して貸し出す「レンタサイクル」事業が導入に向けて動き始めた。6月19日、大学生協と、「エコチャリ」の名で各地でレンタサイクル事業を展開している(株)バイクオフコーポレーションが、試験的に実施する方向で基本合意した。どのキャンパスで実施するかは未定だが、早ければ来年度から開始の見通しだ。

    早稲田大学でレンタサイクル導入の動き

    早稲田大学のキャンパスで、放置自転車を再生して貸し出す「レンタサイクル」事業が導入に向けて動き始めた。6月19日、大学生協と、「エコチャリ」の名で各地でレンタサイクル事業を展開している(株)バイクオフコーポレーションが、試験的に実施する方向で基本合意した。どのキャンパスで実施するかは未定だが、早ければ来年度から開始の見通しだ。

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  • 早稲田大学にほど近い、大隈通り商店街の中ほどにある「食事処 静(しず)」。人目を引く店構えの学生相手の店が多い中で、格子戸と縄のれんの外観が落ち着いた感じのお店である。まわりの店舗は開店したり閉店したり、どんどん移り変わっているのに、「静」は約40年にわたって、いつもそこにいる。

    40年の変わらない家庭の味 「食事処 静」

    早稲田大学にほど近い、大隈通り商店街の中ほどにある「食事処 静(しず)」。人目を引く店構えの学生相手の店が多い中で、格子戸と縄のれんの外観が落ち着いた感じのお店である。まわりの店舗は開店したり閉店したり、どんどん移り変わっているのに、「静」は約40年にわたって、いつもそこにいる。

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  • 1920年に開店した神崎洋服店は今、早稲田大学の早稲田キャンパス周辺に残る最後の洋服店だ。西早稲田商店街の2階建ての建物で、看板は昔のまま。だが、学生が学生服を着なくなり、紳士服も安売り店に押されて、商売は厳しい。後継者もいず、「これからどうなるか私も分からない」とオーナーの神崎和通さん(70)。最後の洋服店も、いずれ消えていくのだろうか

    早稲田最後の洋服店/学生服とともに、90年の盛衰

    1920年に開店した神崎洋服店は今、早稲田大学の早稲田キャンパス周辺に残る最後の洋服店だ。西早稲田商店街の2階建ての建物で、看板は昔のまま。だが、学生が学生服を着なくなり、紳士服も安売り店に押されて、商売は厳しい。後継者もいず、「これからどうなるか私も分からない」とオーナーの神崎和通さん(70)。最後の洋服店も、いずれ消えていくのだろうか

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  •   早稲田大学・早稲田キャンパスの東門から、神田川の桜並木に沿って1分くらい歩くと、二つの木造屋敷が新緑の中にたたずんでいる。染色工房の「富田染工芸」と、「東京染物がたり博物館」だ。博物館は、日本で唯一の小紋専門の博物館。ここでは、日本の伝統的な染色技法、「東京染小紋」と「江戸更紗」を守り続けている。

    「日本の伝統文化の素晴らしさを知って」/ 江戸小紋一筋150年、東京染物がたり博物館

    早稲田大学・早稲田キャンパスの東門から、神田川の桜並木に沿って1分くらい歩くと、二つの木造屋敷が新緑の中にたたずんでいる。染色工房の「富田染工芸」と、「東京染物がたり博物館」だ。博物館は、日本で唯一の小紋専門の博物館。ここでは、日本の伝統的な染色技法、「東京染小紋」と「江戸更紗」を守り続けている。

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  •  靖国神社。それは幼くして父と別れた杉本とめ子さんにとって、父と会える唯一の場所であった。戦中、戦後の激動を生き抜いた杉本さんは、父と「再会」を果たし、こう漏らした。「よく生きてこられた」と。

    無言の父と靖国神社での再会

    靖国神社。それは幼くして父と別れた杉本とめ子さんにとって、父と会える唯一の場所であった。戦中、戦後の激動を生き抜いた杉本さんは、父と「再会」を果たし、こう漏らした。「よく生きてこられた」と。

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